第158回 加藤智啓(EDING:POST) (デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

EDING:POSTの加藤さんのデザインはジャンルを越えたトライアル、印象に残るアイコン、センスの良いビジュアル、そして行為までもデザインにしてしまう意欲に満ちあふれている。年齢も若い、でも経験を越えた独創性と軽快なデザインが存在を際立てる。事務所の本棚に置かれているウサギ君(Picnica)はトートバックとして常時活用され、また元の場所で次の出番を待つ。Fireworksはデザインにより花火を表舞台へ引き出した。そして夏からオールシーズンへ花火の用途を拡大した点も見事である。加藤さんは、バイヤー山田遊氏が率いるmethodの一員でもあり、デザイン開発から店舗まで新たなスタイルを実践できる強みもある。期待したい。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

加藤智啓(EDING:POST)(デザイナー)

加藤智啓(EDING:POST)(デザイナー)

1985年 愛知県生まれ。
祖母の影響で幼少より書を学び、高校時代には油絵・日本画・彫刻を学ぶ。
2007年 文化服装学院アパレルデザイン科在学中にEDING:POSTを設立。
2009年 method Inc. 取締役に就任。
グラフィックやプロダクトに限らず、花火・植物・コーヒー・お米・テキスタイル・香り…と様々なジャンルの垣根を越え、デザインで様々な問題を解決するデザイン事務所として日々奮闘中。