SHIMURAbros「Film Without Film 映画なしの映画」展

《Silver Screen》2012 年、映像(20 分/白黒)、鏡、プロジェクター、PC 展示風景:ニューアート展 NEXT 2012 動く絵、描かれる時間:Phantasmagoria、横浜市民ギャラリー 《Silver Screen》2012年、映像(20分/白黒)、鏡、プロジェクター、PC
展示風景:ニューアート展 NEXT 2012 動く絵、描かれる時間:Phantasmagoria、横浜市民ギャラリー ©SHIMURAbros

ポーラ美術館内にある現代美術展示スペース・アトリウム ギャラリーにて、「HIRAKU Project」第7回目の展示として、SHIMURAbros「Film Without Film 映画なしの映画」展が開催される。

SHIMURAbrosは、姉のユカと弟のケンタロウによるアーティストユニット。映画作家からアーティストへの転身を果たした彼らは、ベルリンを拠点に、映像を中心とする数々のインスタレーションを発表してきた。その作品は「光」や「時間」、そして「物語」といった「映画」を構成するテーマに基づき、鏡や光学ガラスといったさまざまな素材や、3DプリンターやX線CTスキャンといった技術を用いて制作されている。これらの最新のデジタル映像技術を駆使したSHIMURAbrosの作品は、いずれも「見る」ことを問い、現代の私たちの認識に揺さぶりをかけるものである。

本展のタイトルである「映画なしの映画」とは、1920年代のソビエト(ロシア)における実験映画の先駆者、レフ・クレショフが行った伝説的な実験映画の名称に由来している。それを作品名にもつ『Film Without Film』は、映画の一篇をデータ化し、3Dプリンターによって出力した彫刻作品だ。また、2012年に横浜で初めて公開された『Silver Screen』では、スクリーンに映される光がスクリーンそばの鏡に反射し、作品をみる観客、さらに光を投影するプロジェクターを露わにする。

本展では、「見る」ことや作品を見る「私たち」の存在に問いを投げかけるSHIMURAbrosの映像と立体の作品を通じて、映像メディアとリアリティの関係性という、映画の誕生から続く本質的な問いを再考する。

開催期間 2018/12/08(土)~2019/03/17(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 大人1,800円/65歳以上1,600円/大学・高校生1,300円/中学・小学生(土曜日無料)700円/障害者手帳をお持ちの本人および付添者(1名まで)1,000円
参加アーティスト SHIMURAbros
会場
  • ポーラ美術館
  • 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
会場電話番号 0460-84-2111
会場URL http://www.polamuseum.or.jp/