2024~2025年冬休みに行きたい、おすすめのデザイン展示&アートイベント8選

2024~2025年冬休みに行きたい、おすすめのデザイン展示&アートイベント8選

12月が瞬く間に過ぎていき、いよいよ2024年も残りわずか。カレンダー通りにお休みの方は9連休と、いつもより長めにゆっくりできる方も多いのではないかと思います。

本記事では旅行や帰省の大きい予定がないという方に向けて、1月以降まで開催されている、デザイン&アートイベントを厳選してご紹介します!

■特別展「鳥」

東京・上野の国立科学博物館で開催されている、特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」。同館初の鳥類をテーマとした特別展です。

急速に発展するゲノム解析による研究で明らかになった最新の進化系統をもとに、鳥類特有の体の構造や生態を紹介しながら、鳥たちの多種多様な進化の不思議を学んでいく展覧会です。

600点以上の標本が集結する、圧巻の特別展。会場では、「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フウチョウ」の5テーマに集中して展示をおこなう「特集」コーナーや、「鳥の雌雄産み分け」「鳥にもある“方言”や“言語”」「つがい外の性関係」など鳥の驚きの生態に関するトピックを、23の「鳥のひみつ」コーナーにて解説。興味深い鳥の世界をより深く解き明かしていきます。

会期:2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月)
※12月28日(土)~2025年1月1日(水・祝)は年末年始休館
会場:国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/

■坂本龍一 | 音を視る 時を聴く

東京都現代美術館にて、2023年3月に逝去した音楽家・アーティストの坂本龍一さんの展覧会「坂本龍一|音を視る 時を聴く」が2025年3月末まで開催されています。

50年以上にわたり、多彩な表現活動を通して時代の先端を常に切りひらいてきた坂本さん。本展は、坂本さんの大型インスタレーション作品を包括的に紹介するもので、日本では初となる最大規模の個展です。

生前坂本さんが東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、創作活動における長年の関心事だった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作からなる没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりが、美術館屋内外の空間に構成・展開されます。

会期:2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)
※12月28日(土)~2025年1月1日(水・祝)は年末年始休館
会場:東京都現代美術館 企画展示室1F/B2F
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/

■Hello Kitty展

ハローキティ50周年を記念し、東京国立博物館 表慶館で開催されている展覧会「Hello Kitty展」。「キティとわたし」の50年をテーマに、ハローキティだけが持つユニークさを紐解く企画展です。

©2024 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP650123

©2024 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP650123

会場では、貴重な初期ぬいぐるみや史上最大量のグッズ展示をはじめ、個性あふれるアーティストとのコラボ作品、オリジナル映像コンテンツなどさまざまなコーナーが並びます。会期終了後は、沖縄展(沖縄県立博物館・美術館)、京都展(京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ)と巡回展示が決定しています。

会期:2024年11月1日(金)〜2025年2月24日(月)
※12月26日(木)〜2025年1月1日(水・祝)は年末年始休館
会場:東京国立博物館 表慶館(上野公園)
https://hellokittyexhibition.com/

■カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ

神奈川・箱根のポーラ美術館にて、色彩をテーマにした展覧会「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が来年5月18日まで開催されています。

本展は、近代から現代までの美術家たちが獲得してきた「色彩」とその表現に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、色彩の役割についてあらためて考察するもの。

チューブ入りの油絵具を巧みに扱い、さまざまな色彩によって視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派をはじめ、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、そして色彩の影響力によって観る者の身体感覚をゆさぶる現代アートにいたる近現代の色彩の歴史を、おもに絵画や彫刻、インスタレーションから読み直します。

会期:2024年12月14日(土)~2025年5月18日(日)
※年末年始も休みなく開館
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウムギャラリー
https://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20241214c01/

■第3回 企画展「くろねこJIJI」

魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)で2025年4月まで開催中の「くろねこJIJI」展は、「魔女の宅急便」に出てくるキキの相棒・「黒猫ジジ」が主人公の企画展です。

写真提供:魔法の文学館

写真提供:魔法の文学館

本展では、魔女猫としてジジが文学館の中に現れ、来場者を猫の世界へと誘います。ジジと一緒に猫言葉を話したり、隠れているジジを探したり。

会場では、館長の角野栄子さんが本展のために描きおろした黒猫の絵が入口でお出迎え。「魔女の宅急便」の挿絵原画の展示に加えて、ジジと会話ができる「猫電話スポット」や、手を伸ばすと音が出る「猫のしっぽ型テルミン」など、楽しい体験型の展示もあります。

会期:2024年11月3日(日)~2025年4月7日(月)
※12月29日(日)~1月3日(金)は年末年始休館
会場:魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)2F ギャラリー
https://kikismuseum.jp/post-1158/

■かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還

千葉の市原湖畔美術館では、「紙」をテーマにした企画展「かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還」を2025年1月13日まで開催しています。

最も身近でありながら、無限の造形の可能性をもつ、「神」のような素材である「紙」。古来、人々がさまざまな思いを託す神が宿る「依り代」でもありました。

本展では、従来の紙のイメージをくつがえす独創的な技法を展開し、「折り紙」、「彫刻」、「切り絵」とそれぞれ紙への異なるアプローチを探求する3人の女性アーティストの作品世界を展覧します。

会期:2024年10月19日(土)~2025年1月13日(月)
※12月29日(日)~2025年1月3日(金)は年末年始休館
会場:市原湖畔美術館
https://lsm-ichihara.jp/exhibition/

■写真植字の百年

東京・文京区にある印刷博物館では、デザインや印刷、出版業界に大きな変革をもたらした「写真植字」にフォーカスした企画展が2025年1月13日まで開催されています。

写真植字の発明から100年を記念して開催される本展。活版印刷からデジタルフォントへと文字印刷の技術的、表現的な橋渡しを担った写真植字の歴史や役割、仕組み、さらには書体デザインについて紹介します。

会期:2024年9月21日(土)~2025年1月13日(月)
※12月28日(土)~2025年1月6日(月)は年末年始休館
会場:印刷博物館
https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/t20240921.php

■新!いい人すぎるよ展&すぎるよすぎるよ展

全国7都市(大阪、東京、福岡、横浜、名古屋、札幌、広島)で2025年3月頃まで開催している本展は「日常に潜むいい人に光を当てる」をコンセプトにした企画展で、イラストや写真などさまざまな表現方法で「いい人」を展示しています。2023年の初開催し、これまで27万人超が来場しています。

今回は、すべてのコンテンツを新しくした「新!いい人すぎるよ展」のほか、「気持ちいいすぎるよ」「切ないすぎるよ」といった8つの感情にまつわる展示を楽しめる「すぎるよすぎるよ展」を全国7都市で開催。2024年に遭遇した「いい人」を思い返し、気持ちがほっこりあたたかくなりそうな企画展です。

会期:会場によって異なるため、詳細は公式サイトを参照
会場:東京会場(西武渋谷店A館2F)、大阪会場(谷口悦第二ビル)ほかの会場など詳細は公式サイトを参照
https://entaku.ticket-store.jp/pages/new-iihito

少し早いですが、今年もJDNをご覧いただきありがとうございました!2025年も読者のみなさんのヒントや役に立つ情報を発信できるよう、務めてまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

(JDN編集部)