平川祐樹-映画の見る夢

Grains of Film - Silver Nitrate / 2017 / ビデオインスタレーション / 4K / 11分11秒ループ / サイレントGrains of Film - Silver Nitrate / 2017 / ビデオインスタレーション / 4K / 11分11秒ループ / サイレント

ポーラ美術館では、2017年の開館15周年を記念して、同年10月に公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けた現代美術作家の活動を紹介する「アトリウム ギャラリー」を新設。芸術表現と美術館の可能性を「ひらく」という趣旨の「HIRAKU PROJECT」を開始した。第6回目の展示として、平川祐樹の個展「映画の見る夢」を開催する。

平川祐樹は、これまで映像を主軸として、場所やモノに宿った時間をテーマにした作品を制作してきた。近年は特に、映画やフィルムといった題材を扱いながら、「記憶」や「記録」、「生」と「死」といった普遍的な美術のテーマを強く感じさせるような作品を制作している。

『Nitrate Dreams』シリーズの制作の発端は、作家がアンティーク・マーケットで見つけた一片の映画フィルムだった。ひどく傷んだフィルム片はただれ、画像は今にも溶け出してしまいそうな状態であった。平川はそれらの画像を丁寧に水中ではがし取り、銀の粒子を抽出した。かつてフィルム上で画像を構成していた銀粒子は、映像作品『Grains of Film – Silver Nitrate』において、金色に輝く水中を漂い、新たな画像を構成してゆく。また作家は、その映画フィルムからはがし取った銀粒子を小さな塊へと再鋳造した。

これらの一連のプロセスは、かつての映画産業が1940年代まで一般的に行ってきた、映画フィルムのリサイクルと銀の再鋳造を連想させる。映画とは、映像を未来に向けて記録し記憶するために人間が生み出したメディアである。しかしその意図(夢)に反して、古いフィルムは長い年月に耐えうることなく劣化が進み、いつかは消滅する運命にある。

本展では、その壮大な夢の一端が託された小さなフィルム片から、映像(=非物質)と、結晶(=物質)を抽出し、夢のありかを呈示することを試みる。

開催期間 2018/09/30(日)~2018/12/02(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 年中無休
入場料 大人1,800円/65歳以上1,600円/大学・高校生1,300円/中学・小学生(土曜日無料)700円/障害者手帳をお持ちのご本人および付添者(1名まで)1,000円
参加アーティスト 平川祐樹
会場
  • ポーラ美術館
  • 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
会場電話番号 0460-84-2111
会場URL http://www.polamuseum.or.jp/
詳細URL http://www.polamuseum.or.jp/hiraku_project/06/