AIZOME chair

2016 / Collection of Vitra Design Museum

「藍」は世界最古の染色材であり、日本では1300年前頃から衣服や暖簾、寝具などを染める「藍染」に利用されてきました。岐阜県郡上市にある藍染工房「渡辺染物店」を訪れる機会があり、その際に染料を混ぜるための柄杓が異素材の組み合わせながらも綺麗な藍色に染まっているのを見て、一つのひらめきを得ました。

藍で一体に染められた家具は、深みのある美しさと親近感を併せもつ独特な表情を生み出します。座面と足や背もたれのジョイント部をシームレスに繋ぐことで、藍染された木とコルクの調和をより感じることができます。後ろ足と背面は、ワンストロークながらも幅広の帯で描かれているため、背あたりが快適です。コルクの座面は内側にオフィスチェアで使われるメッシュを使うことで、やわらかい座り心地を実現しました。

横関亮太(プロダクトデザイナー)

横関亮太(プロダクトデザイナー)

1985年岐阜県生まれ。金沢美術工芸大学製品デザイン学科卒。2008年から2017年までソニー株式会社クリエイティブセンター勤務。2017年RYOTA YOKOZEKI STUDIOを設立。ライフスタイルの多様化に寄り添い体験価値を高めるデザインを大切にし、家具、電化製品、生活用品など国内外のさまざまなプロジェクトにおいて、プロダクトデザインやクリエイティブディレクションをおこなっている。「AIZOME chair」がVitra Design Museumに永久所蔵。iF Design賞、Good Design賞など受賞多数。

https://www.ryotayokozeki.net/

2025/11/27 19:00