JDN編集部の「そういえば、」2020年7月

JDN編集部の「そういえば、」2020年7月

ニュースのネタを探したり、取材に向けた打ち合わせ、企画会議など、編集部では日々いろいろな話をしていますが、なんてことない雑談やこれといって落としどころのない話というのが案外盛り上がるし、あとあとなにかの役に立ったりするんじゃないかなあと思うんです。

どうしても言いたいわけではなく、特別伝えたいわけでもない。そんな、余談以上コンテンツ未満な読み物としてお届けする、JDN編集部の「そういえば、」。デザインに関係ある話、あんまりない話、ひっくるめてどうぞ。

HARIOの「カークボトル」

そういえば、最近暑いなーと感じる日も多くなってきましたね。

つい先日、突然に「何か気軽にゴクゴク飲みたい」という思いに駆られ、HARIOの水出しボトル「カークボトル」を購入しました。

同社の「フィルターインボトル」は以前から気になっていたのですが、我が家の冷蔵庫には常時ワインが詰まっているので、これ以上ボトル型のものを入れるスペースがありませんでした…(苦笑)。今回購入した「カークボトル」は、色合いやデザインなど「フィルターインボトル」の面影を残しつつ、冷蔵庫に横置きが可能なタイプ。開口部も広く洗いやすいので、毎日使っていてもストレスがないです。

ボトル部分はPCT樹脂製で、触れずに見ているだけだとガラス製のようにも感じる不思議な材質です。容量も大きめで、たくさんつくってたくさん飲めます!気に入ったデザインのものを手に入れることができたので、冷蔵庫からこのボトルを出し入れするたび嬉しくなります(笑)。

HARIO カークボトル

毎日使用する想定なので、ホワイトとスモーキーグリーンの2色を購入しました

在宅での業務もまだ当面継続となりそうですし、この状況下で必要以上に外を出歩かなくなったので、今年の夏は外気に極力さらされない快適な環境で日々を過ごせるかと思っていたのですが……やはり暑い日は暑い。しかも、8月の気温は平年より高くなる見通しだそう。

本当はこのカークボトルの商品イメージのように、フルーツティーをつくって涼しげな夏を感じたいところですが、今はとにかく麦茶ばかりをつくってはゴクゴク飲んでいる毎日です。HARIOでは水出し茶ボトルのほかに、水出しコーヒーボトルも販売しているので、次はそちらも試してみたいなと思っています。

(坂 美穂子)

然花抄院の「來ル來ル」

そういえば、久しぶりにすてきなお菓子を買ってホクホクしました。

ペロペロキャンディーのような形をしたこのお菓子は、然花抄院の「來ル來ル(くるくる)」という商品です。泡立てた卵白をくるくると渦まき状に焼き上げたメレンゲのお菓子で、バリエーションは、ソーダ・苺・抹茶の3種類。

然花抄院「來ル來ル」

渦を巻いた、夏らしいイメージのお菓子

私が購入したのはソーダと苺の2種類で、どちらもサクッ、シュワっとほどける楽しい食感と香りが口いっぱいに広がるのが特徴だと思います。棒がついている外見も相まってか、食べているとお祭りの出店でぶらぶらしているような嬉しい感覚を味わいました。

また、店頭で見た際は、その淡い色合いと柔らかそうな質感に惹かれましたが、特徴のあるパッケージも気になりました。ペロペロキャンディーのパッケージというとキャンディーの部分をビニールで包んでいるものが多い印象ですが、この「來ル來ル」は1枚の紙で動かないようになっています。

然花抄院「來ル來ル」

(写真左から)ソーダ、苺

京都室町に本店を構える菓子店「然花抄院(ぜんかしょういん)」は、伝統の味と新しい和の形を追求するブランドで、店舗としては京都と渋谷、台湾に店舗があります。京都の本店では茶寮や物販スペースのほかに、工房やギャラリーも設えてあるそうで、また自由に旅行ができる日が来たらぜひ伺いたいです。

気が沈むことも多い日が続きますが、今回紹介したお菓子のように、五感で楽しませてくれるお菓子があるとほっとしますね。

(石田 織座)

「マンダロリアン」のドキュメンタリーシリーズ

そういえば、「Disney+」で毎週金曜日に最新エピソードが配信されている「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」にはまっています。

「スター・ウォーズ」シリーズ初のドラマ「マンダロリアン」のメイキング映像を紹介するシリーズなのですが、製作総指揮をとるジョン・ファブローやデイブ・フィロー二をはじめとする監督チームや、俳優チーム、スタッフチームらそれぞれ主要なメンバーがテーブルを囲みながら撮影時を振り返っていく構成で、映画づくりの裏側をじっくりと紹介するとてもいいドキュメンタリーだと思います。

「スター・ウォーズ」は、創設者であるジョージ・ルーカスの映像的な野心がシリーズのコアとなるもののひとつですが、このドキュメンタリーでは、いかに「マンダロリアン」がその精神を引き継ぎ、次世代のスタンダートともなるであろう挑戦に対して、製作チームが取り組んでいたのかがわかります。

なにより驚いてしまったのは、今回はじめて導入されたという「THE VOLUME」というシステムで、ほぼ360°LEDスクリーンに囲まれたスタジオの中で、リアルタイムに物語の舞台となる世界の背景が映し出される中で撮影されていたというところです。CGが駆使されたハリウッド映画では、グリーンバックやブルースクリーンの中で、俳優たちがあたかもそこに物語の世界が広がっているかのように演技をする風景を思い浮かべてしまいますが、「THE VOLUME」での撮影は、舞台が砂の惑星ならば、実際にあたり一面が荒野に囲まれ、日光や背景となる岩なども、シーンによって動き、修正があれば即座に現場で行われていきます。

そういった環境ならば、場所や空間がもつフィーリングを現場にいる俳優やスタッフが肌に感じながら撮影を行うことができるので、当然ながら演技の質も、映画としての仕上がりがよくなっていく。

シリーズの中で、ジョン・ファブローは、「CGなどのテクノロジーさえあれば、撮影したあとでもなんだってできるだろうと思われるかもしれないけれど、実際はそうじゃない。しっかりと撮影が行われた分だけ、CGによる効果やクオリティが上がっていく」と語っていますが、「THE VOLUME」のシステムがあれば、ほぼ世界が確立されたされたものが撮影できるので、おのずといい作品に仕上がっていく。特許とかの問題はあるのかもしれませんが、これが映画づくりのスタンダードになるとしたら、今後のSF映画はもっともっとおもしろくなるのかもしれないですね。

「マンダロリアン」は、抑制されたトーンでじっくりと物語とアクションが展開されるシリーズなので、一見するとオールドファッションなつくりに感じられてしまうのですが、実際は最新鋭のテクノロジーが導入されているという事実に、思わず興奮してしまいました。ほかにも、このドキュメンタリーシリーズでは、映画づくりがいかにテクノロジーの発展と制作上の工夫、そしてつくり手の情熱に溢れている世界かということがひしひしと伝わってくるので、なにかをつくる上でのエネルギーを受け取るにはうってつけだと思います。

(堀合 俊博)