『昭和モダン 広告デザイン 1920-30s』『昭和モダン 看板デザイン 1920-30s』

今からおよそ100年前、雑踏のなかで輝く往時のデザイン

『昭和モダン  広告デザイン 1920-30s』『昭和モダン  看板デザイン 1920-30s』

昭和初期の商業美術(いまでいうデザイン)を収録した本書。ポスター、チラシ、マッチ、あるいはショーウインドー、店舗内装、ディスプレイなどを2冊同時刊行、各冊約200点を紹介しています。

大正後期から昭和のはじめにかけて、都市を中心に生活を彩る文化が花開きました。街には洋品店やフルーツパーラー、カフェやバーが並び、新しい洋風のスタイルが暮らしに取り入れられていきました。関東大震災からの復興、そして関西では「大大阪時代」とも重なり、日本の都市文化が大きく変貌する「昭和モダン」といわれた時代です。こうした激動のなかで、人々を消費へと誘う新しい宣伝方法が活発に模索されました。

本書に収録されたデザインには、デザイナーのパイオニアともいえる当時の表現者たちが時代の変化に立ち会い、人の心を動かそうとした模索のあとが詰まっています。今見てもいきいきとした魅力にあふれる、多彩なデザインの世界をお楽しみください。

青幻舎編集部おすすめコメント

今からおよそ100年前の豊かなデザインを、各200点に及ぶ作例で紹介する本書。これらのデザインをみて感じるのは、デザインの背後に「誰か」が存在していたこと。多彩なデザインからは、かっこよくて、おもしろくて、楽しい、そんな案を考えてやろうという作り手の高揚感や熱が伝わってきます。同時にデザインを見て心を動かされただろう人々の姿も。過去のノスタルジックな魅力にただ浸るだけではない、いまと地続きのデザインとして、あらためて眺めてみてほしい一冊です。アイデアソースとしてもおすすめです!


発行 株式会社青幻舎
デザイン 原田祐馬(UMA/designfarm)
編集 青幻舎編集部
仕様 B6判、224頁
価格(税込) 各2,420円
ISBN 広告デザイン ISBN:978-4-86152-874-3
看板デザイン ISBN:978-4-86152-875-0