
催し物やイベントなどの告知をする際に、まだまだ有力なツールであるポスターとチラシ。 昨今その2つは、さまざまな理由から同じデザインでつくられることもありますが、存在を伝えるポスターと詳細な情報を伝えるチラシとでは、本来の役割や期待される効果、使える面の数も異なります。
街中や駅など、さまざまな情報が溢れるなかで目を引き、興味を持たせ、記憶させるポスター。コンセプトを視覚化して世界観を打ち出しながらも、詳細な情報を伝えるチラシ。この2つは、まったく同じデザインでよいのでしょうか?
本書では、告知対象の魅力を引き出し、ビジュアルをつくり込みながら、ポスターとチラシそれぞれで効果的に、かつ統一感を持たせた形でデザインを展開している優れた事例を、「美術展・展覧会」「映画・舞台」「イベント・フェスティバル」の3つのカテゴリ別に紹介しています。
伊藤千紗(ビー・エヌ・エヌ新社)コメント
ドカンと街中で目に入ってくるかっこいい告知ポスター、気になって情報を調べようとすると、フライヤーのデザインも大抵かっこいい。意図的に同じデザインのものももちろんあるのですが、個人的には一連のツールの展開に合わせてデザインも展開し、イベントの世界観を奥行きをもって表現しているものに強く惹かれます。その中にはチケットやパンフレットも含まれるのですが、今回はあえて、無意識に触れる機会の多いポスターとチラシを対象に絞りました。
掲載させていただいた作品たちは、視線の運びや目立ち方、手に取りたくなるモチーフの選び方などがちゃんと計算されていて、見応え抜群です。デザインワークにお役立ていただけたら嬉しいです。
発行 | 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社 |
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編集 | フレア、株式会社ビー・エヌ・エヌ新社 |
デザイン | 小熊千佳子 |
仕様 | A4判変型、176ページ |
価格 | 4,000円(税抜) |
ISBN | 978-4-8025-1085-1 |