
本書には、100年にわたるデザインの潮流から、伝説的ともいえるグラフィックデザイナーたちの「理論」が収められています。自らが生み出すビジュアルと、それを裏打ちする思想や理論をもとに、社会の中であるべき「デザイナー」の姿を思索する-その鋭く、そしてときには挑発的な視点から紡ぎ出される彼ら自身の言葉が抜粋された、合計30人による24のアンソロジーです。
※本書は既刊『未来を築くデザインの思想-ポスト人間中心デザインへ向けて読むべき24のテキスト』と合わせた2部作となっています。
岩井周大(編集者)おすすめコメント
今の時代、肩書きに「デザイナー」と付く人はたくさんいますし、こなすべき仕事もたくさんあると思います。そんな忙しい中、わざわざグラフィックデザインについての言説を読む必要があるのか、と思われても仕方がないのかもしれません(もちろん作品も載っています!)。
しかし、ビジュアルやかたちを生み出すということはただそれだけのことではなく、それを支え、またクライアントが依頼をする理由としての思想や理論がある(要る)はずです。本書には、それを考えるヒントやきっかけとなる言説がつまっています。
序文(と帯)には、こんな言葉が載せられています。
「デザインが技術でしかないのなら、デザインは必要とされても、デザイナーは必要とされなくなる」–––– ばるぼら
この言葉を前にして、これ以上コメントを追加するのは難しいものです。今この文章を読まれている読者の方は、この一文をどのように受けとられたでしょうか。
発行 | 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社 |
---|---|
編著 | ヘレン・アームストロング |
訳 | 小川浩一 |
デザイン | 中西要介 |
仕様 | A5判、224ページ、ソフトカバー |
価格 | 2,400円(税抜) |
ISBN | 978-4-8025-1060-8 |