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JDNメイツリポート

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リポート16<特別編>
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 ミラノ国際家具見本市
EIMU、Academy、そして Eurocucina

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■JDNメイツ東京 ── 三國秀美さん(女性)
はじめに
15,685,901人――これは、総務省の平成11年事業所・企業統計調査(五年毎)による、平成11年7月1日現在日本における10人未満の事業所の従業者数です。全従業者数が53,806,580人であることから、実に約3割の従業員が10人未満の中小企業で働いていることになります。この中小企業のなかでも、『IT(情報通信技術)を活用して事業活動を行っている従業員10名以下程度の規模の事業者』(財団法人日本SOHO協会による)がSOHO(Small Office Home Office)であり、同協会はその規模を『国内約500万事業所(内法人:188万、個人:315万)、約1,500万人以上』としています。 SOHOで働く1,500万人以上がIT環境で働いている。大きな数字です。この数字は今後も増えていくと予測する見方が多いようです。オフィス環境に関してはどうでしょうか。自宅兼だったり(あるアンケート調査では、67%という結果も出ています)、書籍や雑誌、資料などが所狭しと並んでいる隣にパソコンが置かれていたりする職場は少なくありません。
少し前置きが長くなってしまいましたが、中小企業が多いのはイタリアも同じです。オフィス環境の最前線を、ミラノ国際家具見本市で見てきました。また、同時開催されていたEurocucinaとSaloneSatelliteについても触れたいと思います。


   CONTENTS
はじめにEIMU Academy/exibithionEurocucinasalonesatelliteさいごに


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EIMU
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今年はEIMU.2002 Comfort & Technologyという名前に変更され、176社が展示に参加しました。

『快適な職場とはなにか』をデザイナー、建築家、設備担当者、そして製造業者が一体となって追求しています。加えて、『職場環境』にも考察を与えるべく、“Academy”という専門家によるセミナーとケース・スタディ(ここでは、ケース・ヒストリーと呼んでいました)の紹介が4月10日から5日間にわたって行われました。

そのうち、私は2日目の『Work Environments(職場環境)』、3日目の『Technology(技術)』のレクチャーを聴くことができました。毎回、立ち見が出るほどの混雑ぶりでした。

clear.gif *全画像、クリックすると拡大表示します
EIMU2002 パンフレット
パンフレット
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正面受付
正面受付
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正面反対
正面反対側。セミナーが開かれるときは、中央の部分がぐるりとカーテンで囲まれる。
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ビーズのれん
赤い柱はビーズののれん。光が反射して見た目も美しい。この柱から、EIMUとEurocucinaの展示が分かれている。
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セミナー全景
セミナー全景。一日目。各方向のディスプレイからプレゼンテーションを見ることができる。(c)COSMIT
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Academy
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Academy

1.Academy
4/11 『Work Environments』
ローマ大学教授の社会学教授ドメニコ・デ・マージ氏とDEGW代表ルイジ・マンジャーノ氏のレクチャーです。マージ教授は、ネットワーク環境下でいかにして快適なおかつ高い生産性を目指して働くかについて、グラフを使いながら語ります。
「100%オフィスのいすに座って仕事をすることは、われわれの調査結果では見られなかった。打ち合わせで席をはずすこともあれば、家で仕事をすることもあるだろう。生産性の高さこそがパワーとなっていく。これからのオフィスはJust-In-Time Officeとなるだろう」
Just-In-Time。これは日本で生まれた、トヨタのカンバン方式のことを示します。必要なときに必要な人がオフィス(の机といす)を使う。これは、最近日本でもテレビなどで事例が紹介されています。まさに、これからの職場はよりスペースが効率的に使われながら生産性をあげるよう、流動的になることをマージ教授は示唆しています。
さらに、日本で話題になっている、ホットスポットと呼ばれる無線LANが街中のいたるところで使えるようになれば、外へ出て行くオフィスも考えられます。
4/12 『Technology』
ミラノ工科大学教授のルイジ・バンディーニ・ブーティ氏とMaterial ConneXion社社長のジョージ・ベラリアン氏によるレクチャーでした。特にブーティ教授は、立ち上がったまま、一時間も人間工学を切り口としてこれからのオフィスのあり方について熱弁をふるいます。
「現在市場にある製品は、コンピュータの出現、それに伴うネットワーク環境が進むなか、オフィス環境の本当の需要を見据えているのか。この複雑な問題に対して、単純な回答を提示するつもりはない。ただ、エンド・ユーザの要求、働くスタイルに応えるデザインを創造するために、本当に必要な点に対しては明確にしたい。そうすることによって、消費者と製造業者、職場環境のデザインとオフィス・サプライのそれぞれの間にホットラインが成立するからだ」 オフィスで働くのは人間。人間ありきと矢継ぎ早に繰り出される言葉の世界が広がります。重要な点を聞き取ろうとしましたが、私には少し難しすぎました。まるで哲学の講義をうけているようでした。
一方、ベラリアン氏は素材スペシャリストとして紹介され、21世紀にむけての新しい素材、Shetokabone、Unilok、NovaLite、Alusion、そしてT-zipなど、またそれらを使った家具について、スライドを用いながら提示しました。フィリップ・スタルクのデザインした家具がいくつか紹介されたのが印象的でした。全体的な流れから見ると、プラスチック系素材を使った軽めの素材がよりオフィス家具に浸透してくる傾向がうかがえました。

レクチャーのあとは、ケース・ヒストリーとして、毎日2社のオフィス事例がとりあげられました。RASBank, Poste Italiane, Nortel Networks, Cisco Systems, Sun Microsystemsなどの企業の名前が並んでいました。時間がなかったため聴くことができず、残念でした。

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