2025年 大阪・関西万博誘致活動のための会場計画案

2019 / 森美術館

2019年11月19日から2020年3月29日まで六本木の森美術館で開催された企画展に出展した作品。本展は、AIやバイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)など最先端のテクノロジーとその影響を受けて生まれたアートやデザイン、建築を通して、近未来の都市や環境問題からライフスタイル、そして社会や人間のあり方を考えるというものでした。

「2025年 大阪・関西万博誘致活動のための会場計画案」は、noizがPARTYと企画協力で参加しているもので、未来の社会を体現するために「非中心」「離散」といったキーワードを核として、多様な個や集団の間で常に変化する現代ならではの関係性を表現しています。同時に自動運転をはじめとする自律型モビリティやAR/MR(拡張現実/複合現実)などの新しい都市的要素の運用にも適合した、次世代の都市構造を提案するモデルでもあります。

本展では、計画案に組み込まれたさまざまな新しい試みや特徴が、未来都市のひとつのあり方として再構成されています。未来の都市では、デジタル空間で多様な利用者が複合的かつ離散的に相互作用をおよぼします。そこには、私たちがモノとして認識できる「物理世界」と、Webに代表される「情報世界」とがあり、それらの中間領域となる「コモン・グラウンド(共有基盤)」が想定されます。本展では、コモン・グラウンドの社会実装を表現しました。

会期:2019年11月19日(火)~2020年3月29日(日)
企画協力:PARTY×noiz
データ提供:経済産業省
制作協力:大日本印刷株式会社、エプソン販売株式会社
写真:PARTY
Movie by PARTY

noiz(建築・デザイン事務所)

noiz(建築・デザイン事務所)

2007年に豊田啓介(左)と蔡佳萱(中央)のパートナーシップとして設立。 2016年より酒井康介(右)を加えた3名パートナー体制で、東京、台北、ワルシャワ(ヨーロッパ)からコンピューテーショナルな手法を駆使し、建築を軸にインスタレーションから都市まで幅広いジャンルで国際的に活動する建築・デザイン事務所。最新のデジタル技術を駆使した各種デザインや製作、システムの実装から教育、各種リサーチ&コンサルティング活動も積極的に展開している。

https://noizarchitects.com/

2020/12/9 12:35