今までの生活様式が一変した激動の2020年。不安な日々を過ごすなかで、大らかな悠久の時間を感じてほしいという思いで手がけられた、和光のウィンドウ「悠」。アートディレクションを担当する和光の武蔵淳さんに、ウィンドウのコンセプトやテーマカラーなどについてお伺いしました。
冬のディスプレイには、夜空の星座を写した森のオブジェが、ゆりかごやロッキングチェアのように、大きくゆったりと揺れる仕掛けを施しています。2020年の喧騒を一時でも忘れ、おおらかな、悠久の時間を感じていただきたいと考えました。
特に夜には、星の瞬きと星座の明かりのみがスウィングし、より幻想的な景色を演出します。
揺れる動きは、私たちの心のあり様のようでもあり、安心感を与えてくれる癒しの動きでもあり、動き続ける時計の振り子のように、決して止まらない時間を暗示するものでもあります。また、モチーフである夜空の星は、道標、時間、癒しの象徴として選びました。
テーマカラーのブルーは、和光もこの春に賛同して取り組んだ医療従事者への感謝を込めたライトアップ活動「Light it Blue」より、今年にふさわしい色として取り上げました。
アートディレクター | 武蔵淳 |
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展示期間 | 2020年11月5日~12月25日 |