東京資生堂銀座ビルの2020年クリスマスのショーウィンドウは、「HOME TREE」。まわりに雪が舞ってきそうな、真っ白いツリーが印象的なデザインになっています。
アートディレクションを担当した資生堂の小林恵理子さんに、ウィンドウのコンセプトや手法などについてお聞きしました。
コロナ禍により幕を開けた2020年は、家で過ごすことの多い一年でした。それは同時に、家での暮らしや、多様な生活のあり方を見つめ直すきっかけにもなりました。
資生堂パーラー銀座本店のウインドウディスプレイ「HOME TREE」は、家で過ごすことをポジティブに捉え、さまざまな部屋の情景を集めることで、この一年を象徴的に扱っています。家の内側の多様性をボリュームの形状にまで表出させ、それらを積み重ねることで、ビルのような、都市のようなツリーが立ち上がります。
部屋の外は白く広がる雪景色をイメージし、純白の素材そのもので仕上げています。資生堂パーラーでも日々使われる梱包材から着想し、おもな材料には発泡スチロールを使用。展示終了後は家を守る断熱材を含むさまざまな製品へとリサイクルされます。
外から見えるモニターには、ウィンドウを覗き込む自分の姿が映し出されます。ミニチュアの世界に入り込んだ感覚をぜひお楽しみ下さい。
Executive Creative Director:YOJI NOBUTO(SHISEIDO)
Art Director/Designer:ERIKO KOBAYASHI(SHISEIDO)
Collaborator/Architect:ULTRA STUDIO
Producer:SACHIKO TAKAMINE(SHISEIDO)
Construction:GENDAI KOUBOU
Model Making:ULTRA STUDIO
Lighting:MGS
Movie:BBMEDIA
Photo:YUNA YAGI
Artwork:YUNA YAGI, SAE HONDA
展示期間 | 2020年11月20日~2021年1月15日 ※クリスマス後はお正月バージョンとして一部展示品入れ替えあり |
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