ザ・ギンザ コスメティックス 銀座 - 釣り合う Balance

資生堂のプレステージブランド「ザ・ギンザ」の日本初の旗艦店として2018年にオープンした、「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」。コンテンポラリーデザインスタジオの「we+」が、同店舗の2020年のウィンドウディスプレイを担当しています。

1年を通したウィンドウ・コンセプトは「生命の振る舞い」。この記事では、12月27日まで展開しているウィンドウについて、we+の安藤北斗さんと林登志也さんに制作の背景やコンセプトについてうかがいました。

今回のウィンドウのテーマは「釣り合う Balance」。大地の営みから生まれた鉱物と、人間の英知から生まれた「ザ・ギンザ」。ともに、本来の生命力を呼び覚ます2つの存在のバランスを描くことで、生命を根源から見つめてすこやかな肌へと導く「THE GINZA」の姿勢を伝えたいと思いました。

ウィンドウ内でバランスを保っているオブジェは、重心となる中心部分は透明なアクリル、左右に伸びる腕部分は金物の角棒でつくられており、その先の重りには岩塩を使用しています。

周年記念のウィンドウアップデートの際には、中心のアクリルキューブの一面にカラーのシートを貼り込み、賑やかなお祝いの雰囲気を演出しました。

特に時間をかけて向き合ったのは、大きさや重さ、形状が1つ1つ異なる自然の岩塩から釣り合う2つを選定し、オブジェとして組み上げる作業です。さらに、それらのオブジェが微細な空気の流れの中で揺れ動くことで、緊張感のある上質な空間をつくり上げました。