食べるのがもったいない!「とらや」の春限定お菓子

食べるのがもったいない!「とらや」の春限定お菓子

伝統的な技術を継承しつつ、時代に合わせた和菓子をつくり続けている「とらや」。ただおいしいというだけでなく、そのお菓子の形や色彩からは高いデザイン性が感じられます。JDNでは毎月「季節の羊羹」をご紹介していますが、今回は春をテーマにした、芸術作品のようで食べるのがもったいない生菓子を紹介します。

湿粉製「春雨」

若芽の出るころに静かに降る雨を意味する銘を持ったお菓子。そぼろ状にして蒸し上げた紅色の餡で細やかに降る春雨を、中段の黄の羊羹製であたたかな光や菜の花をあらわしています。層によって食感のちがいを味わえる一品。(販売期間:4月1日~4月15日)

羊羹製「竹子形」

筍の形を愛らしく模した、羊羹製のお菓子。肉桂(にっけい・ニッキ)で筍の皮の色を表しています。春に向けてすくすくと育った筍をお菓子として楽しめます。(販売期間:4月1日~4月15日)

「出雲路」

抹茶風味の焼皮に、香ばしいけしの実がちりばめられたお菓子。銘の「出雲路」は、京都市の北部、賀茂川の西岸付近に残る地名です。京都には、古くから出雲出身の人々が移り住んだ地域があり、その付近にある出雲神社への参道をさす呼び名だと言われています。(販売期間:【近畿地方】4月1日~4月20日、【関東地方】4月11日~4月20日)

薯蕷製「春の夢」

白い蝶をかたどった薯蕷(じょうよ)饅頭。薯蕷製とは、つくね芋を使った生地のこと。つくね芋のほのかな香りとしっとりとした食感が特徴です。「春の夢」という銘は、中国の故事『胡蝶の夢』にちなんでつけられたと考えられています。(販売期間:4月1日~4月15日)

きんとん製「幸のしるし」

幸せを呼ぶと言われる四つ葉のクローバーをあしらったお菓子。野原に見立てた黄色いそぼろの中から見つかったクローバーは、食べると縁起がよさそうです。(販売期間:4月1日~4月15日)

道明寺製「笹衣」

餡が包まれた黄色い道明寺餅が、青笹の葉で巻かれたお菓子。笹には防腐効果があるといわれ、古くから食物の包装材として使われてきました。衣のようにくるりと巻かれた姿が可愛らしい一品です。(販売期間:【関東・近畿地方】4月1日~4月20日、【中部地方】4月1日~4月30日)

ひとくちに春のお菓子といってもたくさんのバリエーションがあり、そのひとつひとつの色や形に引き込まれます。草花を愛でるのと一緒に、春の装いをしたお菓子を味わってみてはいかがでしょうか。

※紹介した商品は、生菓子取り扱い店にて販売(詳細は公式サイトをご参照ください)

とらや公式サイト
https://www.toraya-group.co.jp/