身につけたい

新しい素材や色、形によって生活に彩りを添えてくれるモノ

ikue

「三方金」の技術と紙を立体として捉え、新しい可能性を引き出したジュエリー

聖書などの書物を金の箔で縁取る「三方金」という伝統技術と、製本の過程を辿ってつくられたジュエリー『ikue(イクエ)』。

商品の開発は、株式会社TANTのプロダクトデザイナー・原田元輝、グラフィックデザイナー・横山徳、製造は有限会社篠原紙工、また同社の協力会社である株式会社美箔ワタナベが箔の加工に携わる。

デザイナーが聖書に金付けを施す工場を訪れた際、金付けされた聖書の煌びやかさと、束になった時の金属のような重厚感、そして本を傷や埃から守るための機能性を見て、紙を主体としたジュエリーを生み出せないかと思案したのが始まり。古くから受け継がれてきた三方金の伝統と、紙を立体として捉えた真新しい可能性が結びつき、いまのスタイルにいたる。

一般的な本に比べ、長期間の使用や衝撃、雨、汗など、生活に随する環境で使用されるため、強度や耐水性をクリアする必要があった。製本会社である篠原紙工と共同して、丁寧な検証と試行錯誤を繰り返し、およそ2年かけて現在の形に辿り着いた。

ラインナップは11種類。『DIAMOND』『STRAIGHT』『CONE』の3種類の形に、色の組み合わせはダーク、ホワイト、グレイ、グラデーション。グラフィックでジュエリーを認知していた人たちは一様に、実際にジュエリーを手に取ってすぐ、その軽さと光の移ろいに驚く。重厚感のある金属のように映るボディはわずか5g程度の重さしかなく、装着した際に負担を感じさせにくい設計。また、ジュエリーが揺れると、重なり合う紙色と箔がまばたくように光が移ろい、絶えず表情が変化する。ikueは手に取ってみてはじめて、ジュエリーの放つ魅力が伝わるプロダクトだ。       

2016年に東京都主催の事業提案コンペティション「東京ビジネスデザインアワード」に参加し、最優秀賞を受賞。その際に、ikueが持つ「日本らしさ」や和紙文化を背景とする日本の伝統美を、海外に発信できる可能性が秘められているとの評価を得る。

デザイン:株式会社TANT

コト・モノ・ヒトを繋ぐデザインオフィスとして2017年に設立。ものづくりからブランディングまで一貫したデザインワークを得意とし、「工夫する」「チャレンジする」想いを大切に、物事の魅力を引き出す表現を模索している。

DIAMOND

サイズ 全長65×23mm
DARK、WHITE、GRADATION、SILVER
重量 5g
素材 本体:紙、箔(金・銀・ホログラム)/チェーン:金メッキorロジウムコーティング/フック:14K Gold Filled or Silver 925
価格(税抜) 12,000円

STRAIGHT

サイズ 全長65×13mm
DARK、WHITE、GRADATION、SILVER
重量 4g
素材 本体:紙、箔(金・銀・ホログラム)/チェーン:金メッキorロジウムコーティング/フック:14K Gold Filled or Silver 925
価格(税抜) 12,000円

CONE

サイズ 全長65×22mm
DARK、WHITE、GRADATION
重量 4g
素材 本体:紙、箔(金・銀・ホログラム)/チェーン:金メッキorロジウムコーティング/フック:14K Gold Filled or Silver 925
価格(税抜) 12,000円