隈研吾が設計を手がけた、村上春樹ライブラリーが10月1日に開館

村上春樹ライブラリー外観 村上春樹ライブラリー外観

作家の村上春樹の執筆関連資料や作品を収蔵する、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)が、早稲田大学早稲田キャンパス内に10月1日にオープンした。

村上氏が母校である早稲田大学に資料の寄託・寄贈したことがきっかけとなり、設立にいたった同館。「村上春樹文学」の研究とともに、「国際文学」や「翻訳文学」の研究拠点となることを目指している。

同館には、刊行された村上春樹作品の日本語・日本語以外のものを所蔵。幅広い関連書とあわせて、執筆関係資料やインタビュー記事・作品の書評、海外で翻訳された膨大な書籍、さらに村上氏が蒐集したレコード・CDが収集されている。ギャラリーなど閲覧スペースでは、閲覧可能な蔵書が3,000冊そろう。

もともと旧4号館だった同館の設計を手がけたのは、現在早稲田大学特命教授でもある建築家の隈研吾。地上5階地下1階となる館内には、木を使った温もりのある階段本棚や村上氏ゆかりの家具やピアノなどが並ぶラウンジ、デビュー年の1979年から2021年までの村上作品を中心に展示するギャラリーラウンジなどが設けられている。

なお、第1弾となる企画展示は「建築のなかの文学、文学のなかの建築」。旧4号館が隈氏によるリノベーションを経て、国際文学館として大きく様変わりする過程を数々の製作者たちが交わした「コミュニケーション」に注目して展示する。

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