本と美術の展覧会vol.1「絵と言葉のまじわりが物語のはじまり~絵本原画からそうぞうの森へ~」

大小島真木《46億年の記憶》(部分)、2017年、約6,000mm、作家蔵 大小島真木《46億年の記憶》(部分)、2017年、約6,000mm、作家蔵

みなさんは幼いころ、家庭や保育園・幼稚園などで絵本を読んでもらった記憶を持っているのではないだろうか。ページがめくられるたびに期待に胸がふくらみ、絵とことばがつむぎ出す物語にわくわくする。このような体験は、未知の世界と出会い、多様な価値観に触れる機会となったことだろう。

本展は、美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が、本と美術の多様なかかわりをテーマとして、継続的に実施する「本と美術の展覧会」の第1弾だ。同展は、絵本・児童書を重点的に収集している同館が、絵本原画を出発点に、絵と言葉の想像力=創造力をめぐる展覧会だ。

まず、展示室1では、4点の絵本-絵・安西水丸、作・村上春樹『ふわふわ』、荒井良二『えほんのこども』、絵・酒井駒子、作・中脇初枝『こりゃ まてまて』、ザ・キャビンカンパニー『よるです』の原画全点を、その言葉とともに紹介される。現代美術家・中島崇によるインスタレーションのもと展示が行われ、想像と創造の森へと鑑賞者をいざなう。

展示室2では、小説家の長嶋有、福永信と太田市出身の画家・須永有とのコラボレーションが実施される。小説家と画家が、それぞれの立場から絵画と言葉にアプローチする展示が実現する。そして1階と2階をつなぐスロープでは、画家・大小島真木が同展のための長大な壁画を制作し、来場者がその続きの物語を創造する参加型の展示も行われる。

絵と言葉が、作家と画家が、まじり合うことで新しい物語が創造されていく。その豊かな想像力のざわめきを間近にふれるまたとない機会となる。

【関連イベント】
●大小島真木による、壁画を足掛かりに物語をつくるワークショップ
日時:10月22日(日) 各日13:30~15:30
会場:太田市美術館・図書館 展示室3 視聴覚ホールなど
定員:各20名
※事前申込み制

※その他の関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください。

開催期間 2017/08/04(金)~2017/10/22(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、9/18と10/9は開館)、9/19、10/10
入場料 一般500円/学生および65歳以上400円/中学生以下無料/身体障がい者手帳・精神障がい者保険福祉手帳・療育手帳の交付者およびその付添人1人は無料
参加アーティスト 荒井良二、安西水丸+村上春樹、酒井駒子+中脇初枝、ザ・キャビンカンパニー、中島崇、大小島真木、須永有+長嶋有+福永信
会場
  • 太田市美術館・図書館
  • 展示室1・2・3・スロープ 他
  • 群馬県太田市東本町16-30
会場電話番号 0276-55-3036
会場URL http://www.artmuseumlibraryota.jp/
詳細URL http://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/934.html