【プレゼント】『ジャコメッティ展』ご招待券(東京都)

アルベルト・ジャコメッティ 《歩く男Ⅰ》 1960年 ブロンズマルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンスArchives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France) アルベルト・ジャコメッティ 《歩く男Ⅰ》 1960年 ブロンズ
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)
2017/5/26 16:15

スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)は、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりである。

アフリカやオセアニアの彫刻やキュビスムへの傾倒、そして、1920年代の終わりから参加したシュルレアリスム運動など、同時代の先鋭的な動きを存分に吸収したジャコメッティは、1935年から、モデルに向き合いつつ独自のスタイルの創出へと歩み出した。それは、身体を線のように長く引き伸ばした、まったく新たな彫刻であった。

ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだで葛藤しながら、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのである。その特異な造形が実存主義や現象学の文脈でも評価されたことは、彼の彫刻が同時代の精神に呼応した証だといえるだろう。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918-1989)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えた。

本展は、南フランスにあるマーグ財団美術館のコレクションを中心としたジャコメッティの大回顧展である。この稀代の彫刻家の作品を数多く所蔵するマーグ財団美術館は、パリとチューリヒのジャコメッティ財団と並んで、世界3大ジャコメッティ・コレクションの一角を占めている。同展には、ジャコメッティの貴重な作品を所蔵する国内コレクションの協力も仰ぎつつ、初期から晩年まで、彫刻や油彩、素描、版画など、選りすぐりの作品、約135点が出品される予定である。

会期:2017年6月14日(水)~9月04日(月)
会場:国立新美術館
詳細:https://www.japandesign.ne.jp/event/giacometti-tnact/
プレゼント枚数:5組10名
締切:2017年6月12日(月)締め切りました。