“さいはて”の地に“最先端”の文化を、2017年秋開催の「奥能登国際芸術祭2017」で作品公募スタート
Photo: Naoki Ishikawa
能登半島の先端に位置する、周囲を日本海に囲まれた農山漁村、石川県珠洲市を舞台に、2017年秋に開催される「奥能登国際芸術祭2017」で作品公募がスタートした。
募集内容は、奥能登・珠洲(石川県珠洲市)の特性(自然、歴史、文化、風土、景観など)を活かした作品・プロジェクトであること。
1.インスタレーション
芸術祭会期にあわせて公開できるアート、展示作品など
2.パフォーミングアーツ
芸術祭会期にあわせて上演する音楽、ダンス、演劇など
3.ソーシャルデザイン
地域や社会が抱える課題を解決する企画、ソーシャルビジネスなど
4.フリージャンル
美術に限らず、さまざまな分野(料理、ファッション、デザイン、工芸、テクノロジーなど)
※複数プロジェクトの応募も可
応募資格は不問、企画の採用は10点程度を予定しているとのこと。提出期間は10月17日~10月31日まで(必着)。また、9月10日~9月11日には、プロジェクトの候補場所を見学会も開催、詳細は後日公式サイトで発表される。
「奥能登国際芸術祭」が開催される珠洲は、現在は地理的条件によって地域力が減退した場所だが、古代から近代にかけて日本海を往来した渤海使、遣唐使、北前船などの影響を受け、類いまれな生業、お祭り、行事などが育まれ、その文化的DNAが今も受け継がれる“特異点”ともいえる場所。「奥能登国際芸術祭」は、アートを媒介とした多ジャンルのネットワークによって土地に眠るポテンシャルを掘り起し、“さいはて”から“最先端”の文化を創造する試みといえる。