ウエハラノイエ

2018 / 株式会社アスコット

都心に近い住宅街の敷地をふたつに分筆した集合住宅の計画。ボリュームを分節して周辺住宅街への建物の影響を最⼩限に押さえ、それぞれ個性的で明るい住⼾を作ることを⽬指しました。

敷地分割線の⼀部を45度に振って南北軸に合わせることでボリュームを確保しつつ、建物の高さにばらつきをつくりました。1日を通じてさまざまな光が通路に射し込むのみならず、住民同士の視線を分散することができています。

⾼度斜線制限は、太陽の光を均しく共有するためのルールとして、地軸の向きに従うものですが、これを積極的に計画として引き受けることで、最⼩限の住まいから、敷地を超えてより大きな環境が感じられることを期待しました。

伊藤博之建築設計事務所(建築設計事務所)

伊藤博之建築設計事務所(建築設計事務所)

伊藤博之
1970年埼玉県生まれ。1993年東京大学工学部建築学科卒業、1995年同大学院修士課程修了。1995〜1998年日建設計を経て、1998年O.F.D.A.共同設立。1999年伊藤博之建築設計事務所設立。2019年より工学院大学教授。

上原絢子
1983年愛知県生まれ。2006年名古屋市立大学芸術工学部卒業、2008年東京工業大学大学院修士課程修了。2008〜2013年木島千嘉建築設計事務所+O.F.D.A.を経て、2013年〜伊藤博之建築設計事務所。

おもな受賞として、「RIBA(王立英国建築家協会)Awards for International Excellence」(辰巳アパートメントハウス、2018)、「日本建築学会作品選奨」(辰巳アパートメントハウス、2019年)、「グッドデザイン賞BEST100」(PRISM Inn Ogu、2022年)など。

http://ito-a.jp/

2024/2/14 14:00