星野リゾート リゾナーレ那須

2019 / 栃木県那須塩原市

「風景をつなぐ」

本計画では、既存施設の改修を行いながら、エリア全体の新しいイメージをつくりあげていくことが求められました。そこで、新旧の場所をつなぎ、場所を移動することがワクワクするような道づくりを行っていきました。ファニチャーが一体となり、林の下を体験できるような移動空間と、ぽっかりと開いた林の中の建物前の居場所をつくりました。

空間の魅力はもちろんですが、スタッフが焚いている焚火が大事なポイントです。朝の時間帯にも道から煙が立ち上っている様子が見え、誰かがそこにいて火をともしていることがわかり、とても安心する風景になっています。当たり前のことですが、自然の火の光や煙もランドスケープを考える上で重要な要素だと感じています。

施主:株式会社星野リゾート
共働:クラインダイサムアーキテクツ、FDS
Photo:吉田写真事務所(1、3~8枚目)、クラインダイサムアーキテクツ(2枚目)

石井秀幸・野田亜木子/株式会社スタジオテラ(ランドスケープアーキテクト)

石井秀幸・野田亜木子/株式会社スタジオテラ(ランドスケープアーキテクト)

2020年度町田薬師池公園四季彩の杜西園ウェルカムゲートにて日本造園学会賞 設計作品部門受賞(石井・野田)、2021年さいき城山桜ホール周辺地区にて都市景観大賞「都市空間部門」優秀賞受賞、2021年那須塩原市図書館みるるにてグッドデザイン賞受賞、2020年町田薬師池公園四季彩の杜西園ウェルカムゲートにてグッドデザイン賞受賞、2019年能作新社屋・新工場にてグッドデザイン賞受賞、2019年江東区立有明西学園にて屋上・壁面緑化技術コンクール環境大臣賞受賞、2018年・2014年石巻・川の上プロジェクト1期および2期にてグッドデザインベスト100賞受賞など受賞多数。

石井秀幸
1979年東京生まれ。2005年ベルラーヘ・インスティテュート卒業。久米設計、LPDを経て、2013年株式会社スタジオテラを設立。2017年より山梨県景観アドバイザー就任、千葉大学・武蔵野美術大学・東京理科大学非常勤講師。

野田亜木子
1981年東京生まれ。2005年関東学院大学大学院工学研究科建築学専攻修了。オンサイト計画設計事務所を経て、2015年株式会社スタジオテラのパートナー就任。関東学院大学非常勤講師。

https://studio-terra.jp