「行為が広がっていくようなおおらかな場をつくる」

プロジェクトのきっかけは、東日本大震災で被災した地区の約400世帯の方々がこの町に移住してくるということでした。新旧住民の接点を持つことができるコミュニティースペースの必要性について、事業者を中心とした地域の有志の方々が考えており、それに対して建築やグラフィックデザイナーの設計者集団の一人として、僕らランドスケープデザイナーも招集されてプロジェクトがはじまりました。

第1期では農業倉庫を再生し、カフェを併設した図書館「百俵館」と黒石広場を整備。第2期では既存棟を活用し、自習室などに使われる「耕人館」とイベントスペースや遊び場となる「たねもみ広場」、現在は第3期となる裏山の整備について、住民や地域の職人が力を合わせながら場所づくりが進められています。また、現在では朝市や学習塾が開かれるなど、地域の核として成長しています。

施主：一般社団法人 石巻・川の上プロジェクト
共働：一般社団法人 石巻・川の上プロジェクト
1期：Like Bla Re、PRSM、Wip、Experience Design office、ONO BRAND DESIGN、山下匡紀ほか
2期：株式会社wip、ONO BRAND DESIGN、山下匡紀
Photo：Chang Kim Photography（2枚目）、一般社団法人石巻・川の上プロジェクト（3、6、7枚目）、スタジオテラ（1、4、5枚目）