第268回 岡崎智弘 (グラフィックデザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

気になるグラフィックデザイナーの一人が岡崎智弘さん。教室の片隅で夢中になって制作している男の子のようなイメージがある。とことん夢中になり、自分が納得するまで答えを追い続ける。こうした研究がグラフィックデザインの世界から飛び出し、新たな領域(可能性)へと導く。

すでに多くの人が知っている「デザインあ」の人気コーナーだった「解散!」。モノを分解することで予想外の構造がコトとして現れる。そして、よりその深層を知りたくなる。視覚伝達による新たな領域に取り組んでいる岡崎さん。改めてグラフィックデザインから発する、次の可能性を示してくれている貴重な人だ。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

岡崎智弘(グラフィックデザイナー)

岡崎智弘(グラフィックデザイナー)

1981年生まれ。東京造形大学デザイン学科卒業。2011年よりデザインスタジオSWIMMING設立。グラフィックデザインの思考を基軸に、印刷物/映像/展覧会など視覚伝達を中心とした領域を繋ぎながら、文化と経済の両輪でデザインの仕事に取り組んでいる。デザインの仕事は、いままで自分が知らなかった世界や事象と向き合う機会となることと、人や社会と繋がる行為となること、あたらしい世界の捉え方や構造を発見し組み立てることができる可能性に大きな魅力を感じている。多摩美術大学情報デザイン学科非常勤講師。おもな受賞歴に「JAGDA新人賞2019」、「東京TDC賞」など。

http://www.swimmingdesign.com