空の見える下階と街のような上階

2012 / 個人住宅

「積層する建築を解体する」
1階は小さな個室群、2階は大きなリビングのワンルームの住宅。1階の階高を低くしていくことで上階と下階が近づいていき、上階の中央にいても階段棟から個室を通して地面の庭も見えるようになる。
各個室からは階段棟がリビングの床を突き抜け屋根に開いた天窓へ延びる。
1階と2階のヒエラルキーがなくなり、互いの機能や風景が混ざり合う。
従来の積層された建築がもつ階どうしの断絶を、外部環境も含めてそれぞれの場所が相互に関係し、生活が外部と内部、上階と下階を横断することで、新しい生活が展開されると考えている。

栗原健太郎 + 岩月美穂(建築家)

栗原健太郎 + 岩月美穂(建築家)

栗原健太郎
1977年埼玉県生まれ。2004年から2005年まで石上純也建築設計事務所勤務後、2006年 studio velocity設立。現在、愛知産業大学、豊田工業高等専門学校、愛知工業大学非常勤講師。

岩月美穂
1977年愛知県生まれ。2004年から2005年まで石上純也建築設計事務所勤務後、2006年 studio velocity設立。現在、愛知産業大学、椙山女学園大学非常勤講師。

主な受賞に、AR HOUSE AWARDS 2013 Highly Commended、International Architecture Awards 2011、JCD award 金賞、日本建築学会 東海賞、中部建築賞、愛知住宅賞、SD review2006など。

studio velocity 一級建築士事務所
http://www.studiovelocity.jp/

2013/9/4 0:00