第163回 萩野光宣 (プロダクトデザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

萩野光宣さんのデザインは、さすがに産地にいる強みで溢れている。一つ一つのデザインは道具としての存在感を極めており凛々しい。骨太な確かなデザイン、しかし繊細な処理、カタチ、色。暖炉と同じく、使い込めば使い込むほど味わい深い存在となる。産地でデザインする事は、実は大変難しい事である。他の客人を重んじる傾向が強い。しかし、萩野さんは地元としっかり対話し、新たなデザインの価値を提供している。人柄、センス、多少の事では動じないポジティブな指向の方なのだろう。イタリアがデザイン先進国と言われた背景には、デザイナーとメーカー社長との公私に渡る付き合いある。共に成長する良好な人間関係がデザインを成熟させた。そういう意味でも「地域とデザイン」を考える上で手本となる人だ。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

萩野光宣(プロダクトデザイナー)

萩野光宣(プロダクトデザイナー)

1965年新潟県生まれ。有限会社エフディー 代表取締役 プロダクトデザイナー/2級建築士 JIDA正会員 会津短期大学デザイン科プロダクトコース卒。株式会社山下家具店で木工家具、株式会社誠晃舎で燕三条の地場産業のデザイン開発を手がけ91年にフリーランス。99年に有限会社エフディー設立。新潟県内の特に燕三条の地場産業にて多くのデザイン開発を手がける。生産地近くで活動することでモノづくりに精通し2009年からはfd storeを設立し製品プロデュースを手がける。
グッドデザイン賞 AWARD、Wallpaper Design Awards、TOYAMA DESIGN COMPETITION、IDS DESIGN COMPETITION、他受賞作品多数。

http://www.fdn.co.jp