「imm cologne」から海外市場にアプローチ!「KARIMOKU NEW STANDARD」の挑戦

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「imm cologne」から海外市場にアプローチ!「KARIMOKU NEW STANDARD」の挑戦
ブランド誕生から6年、海外市場参入を目指して本格的に取り組みはじめて3年目、創業70余年の歴史を誇るカリモクによる「KARIMOKU NEW STANDARD」。これまで「ミラノデザインウィーク」、「メゾン・エ・オブジェ」など、国際的な見本市に積極的に出展してきた同ブランドが、2015年に家具の国際見本市としては世界最大規模の「imm cologne ケルン国際家具見本市」に初出展、2016年の出展も決定しているという。カリモクで新規事業プロジェクトを担当している横井浩司氏に海外進出する意味と難しさ、そして「KARIMOKU NEW STANDARD」がブランドとして目指す未来についてうかがった。

「KARIMOKU NEW STANDARD」というブランドが目指すこれから

「KARIMOKU NEW STANDARD」は、プロダクト/ 空間デザイナーの柳原照弘さんからの提案をきっかけに2009年末にスタートしました。海外市場参入を目指して本格的に取り組みはじめて3年目の若いブランドです。認知度はまだまだですが、徐々に評判が伝わり、海外での取り扱い先が約80を数えるまでになりました。

現在のクリエイティブディレクターは、スイス人のダヴィッド・グレットリさんにお願いしていて、見せ方だけでなく、商品のラインナップとか、どういうデザイナーとコラボレートするのか、といったところを一緒に考えながらブランドを育てているところです。次回の「imm」に関しては、今回の初出展直後に参加を決めていたので、どういうイメージにしようかという話を進めています。前回よりも大きなスペースを確保できたので、体感して良さを感じていただけるような展示を目指しています。

KARIMOKU NEW STANDARD「SCOUT」

KARIMOKU NEW STANDARD「SCOUT」

「KARIMOKU NEW STANDARD」は、これまで有効活用されることがなかった日本国内の広葉樹の間伐材を使用しています。社会問題を背景に持つ素材に向き合って、日本の林業の再活性ですとか、もう一度里山を復活させるとか、木製家具メーカーとして何かできないか?という生真面目な発想で、色々な思いをひとつのブランドという形にして世に問うていきたいと考えています。

ヨーロッパの方々は日本の林業について興味がないかもしれませんが、エシカルな部分での取り組み、それがブランドコンセプトになっていることには関心を抱いていただけます。「なぜそれがつくられたのか?」そういう部分までバイヤーの方たちは見てくれます。そういった考えを一般の方にもきちんと伝わるようにするのが私たちの仕事です。

「KARIMOKU NEW STANDARD exhibition in collaboration with TANK」展示風景 ©2015 Takumi Ota

「KARIMOKU NEW STANDARD exhibition in collaboration with TANK」展示風景 ©2015 Takumi Ota Photography

いま、アメリカやヨーロッパでは日本への関心が非常に高まっていると感じています。でも、それは富士山や桜とか着物とか、いわゆる日本的なものではなく、もっとコアな部分で、「ものづくり」というのはそのひとつだと思います。「どうしてこんなところにまでこだわれるのか?」、その良さに触れてしまった人たちがもっと深く知りたくて来日するという話をよく聞きます。そういう日本のコアな部分を実は我々自身がよくわかっていない、言い換えればそれを自分たちで再発見するチャンスでもある。そういった意味でも、いま海外に出て行く意義は大いにあると思っています。

西洋家具の本場・ヨーロッパの市場である程度勝負ができたら、それは本当にすごいことだと思うんですよね。高い目標ですが、大いに取り組む価値があると思っています。弊社はこれまで国内市場のみにフォーカスしてきたので、インターナショナルな評価を得られることで、このブランドを通じて社内の考え方が変わっていけば、企業としての成長があるのかなと考えています。

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国内外の多くの人々の協力を得ながら成長してきた、このブランドが好きだから、少しでも多くの方々にストーリーを伝えながら、良さをわかっていただくための活動をコツコツ続けていくしかないです。まだまだこれからです(笑)。

imm cologne 2016 ケルン国際家具見本市

【主催】
Koelnmesse GmbH / ケルンメッセ会社
【会期】
2016年1月18日(月)~1月24日(日)
【会場】
ドイツ連邦共和国 ケルンメッセ会場
【入場料】
1日券:前売価格 4,200円
2日券:前売価格 8,000円
通し券:前売価格 11,000円
【お問い合わせ】
ケルンメッセ株式会社
http://www.koelnmesse.jp/imm/visitorl.html