語りの複数性

語りの複数性

見ることや聴くことは、受け取る人がいて初めてそこに現れるという意味で、その人が語ることでもあります。物事を受け取り表現する方法は、ひとつではありません。視覚を使わずに見る人、手話を使って話す人がいるように、人の身体の数だけ、“語り” はさまざまに存在します。それは、限られた人の特殊な方法ではなく、本当は誰もが持っている、自分と異なる他者や物事とともに生きるための能力と言えるでしょう。

この一年半ほどの間、未知の世界に偶然足を踏み入れることや他人と肩を並べる時間が減ったことは、私たちの身体を大きく変容させました。この展覧会では、そこにないものを自分の経験として受け取り、表現するさまざまな試みを描いた作品を扱います。それらの作品を通して、訪れる人の想像する力を借りて、鑑賞することがそれぞれの独自の体験として立ち上がる場をつくります。情報が溢れるからこそ貧しくなっていた、さまざまな語りのあり方と、その語りを紡ぎ出す身体を想像する展覧会です。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

【関連イベント】
●本展企画者と建築家の中山英之氏によるプレトーク、アーティストトーク、学芸員によるギャラリートーク等を予定
※詳細は公式ホームページをご覧ください

開催期間 2021/10/09(土)~2021/12/26(日)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 月曜日
入場料 無料
参加アーティスト 大森克己、岡﨑莉望、川内倫子、小島美羽、小林紗織、百瀬文、山崎阿弥、山本高之
会場
  • 東京都渋谷公園通りギャラリー
  • 展示室 1、2、交流スペース
  • 東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館1F
会場電話番号 03-5422-3151
会場URL https://inclusion-art.jp/
詳細URL https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2021/20211009-111.html