杉浦非水の大切なもの

初公開・知られざる戦争疎開資料

杉浦非水《牡丹》(『非水百花譜』原画) 1918年 杉浦非水《牡丹》(『非水百花譜』原画) 1918年

埼玉の川越市立美術館にて、「杉浦非水の大切なもの 初公開・知られざる戦争疎開資料」が2023年9月3日まで開催しています。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

日本におけるグラフィックデザインの草創期に第一線で活躍した図案家・杉浦非水(すぎうらひすい/1876-1965)。三越の看板デザイナーとしての仕事を皮切りに、ポスター、雑誌表紙、装丁など、時代やクライアントのニーズを敏感に察知しつつ多彩な展開を見せた非水のデザインは、印刷という新興メディアをとおして当時の社会に浸透し、現在もなお高い評価を得ています。

非水の妻は、川越の有力な商家岩崎家出身の歌人・杉浦翠子(すぎうらすいこ/1885-1960)です。実は、第二次世界大戦の戦況が一層深刻化した1944年(昭和19)、非水は岩崎家に自身の仕事である膨大なグラフィック作品群を疎開させていました。そしてその一部は今日まで岩崎家の人々によって人知れず守り伝えられてきました。

本展では、新発見の「非水百花譜」原画をはじめ、ポスターや雑誌表紙といった非水図案の印刷物、図案集、若干の書簡類や写真類など、1000点以上に及ぶ非水の戦争疎開資料のなかから、厳選した約300点を初公開します。モダンでスタイリッシュな非水図案の世界をどうぞお楽しみください。

【関連イベント】
●ワークショップ「非水図案のペタペタ焼きを作ろう」
日時:8月5日(土)、8月13日(日)、8月19日(土) 各日(1)10:00~12:00(2)14:00~16:00
会場:川越市立美術館・アートホール
定員:各回20名(先着)
参加費:700円(材料費)
※要申込

●学芸員による展示解説
日時:8月27日(日) 14:00~
※8月27日は手話通訳付き
会場:川越市立美術館 企画展示室
参加費:特別展観覧券

開催期間 2023/07/08(土)~2023/09/03(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:00~17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日
入場料 一般600円/大学生・高校生300円/中学生以下無料
参加アーティスト 杉浦非水
会場
  • 川越市立美術館
  • 埼玉県川越市郭町2-30-1
会場電話番号 049-228-8080
会場URL https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/
詳細URL https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.html