
2021/11/4 9:10
フランス語で「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて広くヨーロッパで流行しました。その誕生に影響を与えたのは、遠く離れた日本の美術でした。日本人にとってのアール・ヌーヴォーは、文字通り、最先端の芸術運動を意味するとともに、西洋のモード――新しい様式とその流行――に還流した、みずからの姿を映しだす鏡でもあったのです。
本展では、アール・ヌーヴォーの時代を代表するアンリ・ヴァン・ド・ヴェルドやアルフォンス・ミュシャの作品、そしてアール・ヌーヴォー風の表現を取り入れた初代宮川香山や杉浦非水など、同時代の日本の工芸やデザインの展開をご紹介します。さらに、アール・ヌーヴォーの源泉としての日本美術にも着目し、そこに通底する自然への眼差しが現代にまで受け継がれる様相を多彩な作品でたどります。
今回の展覧会では、東京国立近代美術館のコレクションに京都国立近代美術館が所蔵する関連作品も加えて、アール・ヌーヴォーをさまざまな視点から考えます。異なる文化が出会い、めぐりめぐって互いに響きあうダイナミズムや、すぐれた工芸品を生み出す日本の繊細な感性に触れる機会となるでしょう。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【会期】
前期:2021年12月25日~2022年2月6日
後期:2022年2月8日~2022年3月21日
開催期間 |
2021/12/25(土)~2022/03/21(月) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:30(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(2022/1/10、3/21は開館)、年末年始(12/27~2022/1/1)、1/11 |
入場料 | 一般300円/大学生150円(事前予約制) |
会場 |
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お問い合わせ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | https://www.momat.go.jp/cg/ |
詳細URL | https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/the-cyclical-nature-of-art-nouveau/ |