本と美術の展覧会vol.2「ことばをながめる、ことばとあるく--詩と歌のある風景」

本と美術の展覧会vol.2「ことばをながめる、ことばとあるく--詩と歌のある風景」

本展は、美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が「本」と「美術」の架橋を目指して実施する「本と美術の展覧会」第2弾として開催される。今回のテーマは詩と歌(短歌)。画家が絵具を素材とするように、言葉を用いて表現・思考の新たな地平を切り開く詩人・歌人たちの作品が、グラフィックデザイナー・画家・イラストレーターたちとの共同によって、同館の展示空間に展開される。

『死んでしまう系のぼくらに』をはじめとする詩集や小説、エッセイのほか、Webでのアニメやゲーム、アプリなど、その繊細かつ鮮烈な言葉を、本だけに限らず多面的に展開する気鋭の詩人・最果タヒ。その詩を、これまで最果の著書の装丁を手がけた佐々木俊、祖父江慎、そして雑誌『真夜中』誌面でアートディレクションを担った服部一成という3人のグラフィックデザイナーが、それぞれ異なる解釈とアプローチによってグラフィックで表現する。

地形・気象・旅による意識の変容を主題として、現代文学・思想・芸術と領域横断的な仕事を一貫して続けてきた詩人・管啓次郎とタッグを組むのは、神話や物語も含めた人々の記憶や風景を手がかりに絵画やインスタレーションを制作している美術作家・佐々木愛。2009年以来、管と佐々木が行なっている「WALKING」と題したプロジェクトは、その名の通り2人が各地を歩くことによって生まれた詩と絵画の合作であり、本展ではこれまでの成果を、太田の散策も経て制作された新作とともに展示される。

ともに歌人であり、のちに生涯の伴侶となった大槻三好・松枝夫妻の仕事を、シンプルな線描と色彩で印象的な少女や風景を描き出すイラストレーター・惣田紗希の、太田の風景をモチーフにした描き下ろしの壁画とともに紹介される。

開催期間 2018/08/07(火)~2018/10/21(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(展示室への入場は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日休館)
入場料 一般500円/65歳以上、高校生以下は無料
参加アーティスト 最果タヒ、佐々木俊、祖父江慎、服部一成、管啓次郎、佐々木愛、大槻三好・松枝、惣田紗希
会場
  • 太田市美術館・図書館
  • 群馬県太田市東本町16-30
お問い合わせ 0276-55-3036
会場URL http://www.artmuseumlibraryota.jp/
詳細URL http://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/2288.html