1968年 激動の時代の芸術

田名網敬一《ジェファーソン・エアプレイン ヒッピーの主張》1968年 NANZUKA蔵田名網敬一《ジェファーソン・エアプレイン ヒッピーの主張》1968年 NANZUKA蔵

世界中で近代的な価値がゆらぎはじめ、各地で騒乱が頻発した1968年は、20世紀の転換点ともいうべき激動の年だった。日本でも、全共闘運動やベトナム反戦運動などで社会が騒然とするなか、カウンターカルチャーやアングラのような過激でエキセントリックな動向が隆盛を極めた。近年、この時期に起こった文化現象がさまざまな分野で注目を集めており、「1968」は国内外で文化史のキーワードとして定着したと言えるだろう。

1968年前後は、日本の現代美術にとっても重要な時期になった。多くの芸術家が日本万国博覧会(大阪万博)の準備に協力する一方で、万博に参加しなかった作家や評論家の多くがこの動きを批判。また現代美術のみならず、演劇・舞踏・映画・建築・デザイン・漫画などの周辺領域の作家たちも、既存のスタイルを打ち破るような先鋭的な試みを次々と行い、またジャンルを越えて協力し合った。

さらにこの年には、「もの派」の嚆矢ともいうべき関根伸夫の『位相-大地』が発表され、写真同人誌『プロヴォーグ』も創刊されるなど、新たな世代が一気に台頭。学生運動やヒッピームーブメントに代表されるような、既成の価値や体制に異議申し立てを行う時代の空気は、芸術家の間でも共有されていた。

本展は、1968年からちょうど半世紀が経過した2018年の視点から、この興味深い時代の芸術状況を、現代美術を中心に回顧しようとする試みだ。この時代の芸術を輪切りにして展観することで、新たに見えてくるものがあるのではないだろうか。磯崎新、赤瀬川原平、高松次郎、0次元、横尾忠則、宇野亜喜良、寺山修司、唐十郎、シュウゾウ・アヅチ・ガリバー、土方巽、林静一、森山大道、関根伸夫ら個性的な顔ぶれが縦横無尽に活躍した時代の熱い雰囲気を感じ取っていただきたい。

開催期間 2018/09/19(水)~2018/11/11(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(金・土は20:00まで/いずれも入場は閉館30分前まで)
休館日 10/1、11/5
入場料 一般1,200円/大学生700円/小・中学生、高校生および障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
会場
  • 千葉市美術館
  • 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
会場電話番号 043-221-2311
会場URL http://www.ccma-net.jp/