ミラノデザインウィーク2017

ミラノデザインウィーク2017

1986年から通い始めたミラノサローネも今回で32回目となる。すでに通年行事、視察する側から2005年のLEXUS初出展を機にプロデュース、キュレーション側に回り、以後キヤノン「NEOREAL」、アイシン精機「IMAGINE NEW DAYS」、伝産協会「DENSAN」の総合プロデューサーを担ってきた。今年もアイシン精機を担当し、現在制作の最終段階に差し掛かっている。

アイシン精機広報部・待田部長から会社概要の説明

アイシン精機広報部・待田部長から会社概要の説明

エントランスデザイン案

トリエンナーレ美術館2階「CUBO B」の平面図

トリエンナーレ美術館2階「CUBO B」の平面図

先日、3月1日にアクシスギャラリーにメディア関係者75名をお呼びして、その概要を説明させていただいた。アイシングループとしてモビリティの新しい時代を拓き、人とクルマの新たな関係をリードしていくことを目指している。テーマは、「The next frontier in mobility」で、「自動運転」「コネクティッド」「ゼロエミッション」の3つの技術領域への取組みを吉泉聡、吉本英樹、阿部伸吾と言ったクリエイターに依頼し共働している。特に吉泉、吉本は共に工学部系デザイナーとして、意欲的な活動を展開している若手のホープだ。会場は使い慣れたミラノトリエンナーレ美術館、会場デザインは森ひかる、テクニカルディレクターは遠藤豊といった、私が最も信頼する2人にも加わっていただいた。

「自動運転」をテーマにした吉泉さんの展示は、美しい車の動きを「気配」として感じさせるというもの

海外からの中継で発表に出席した吉本さん。「コネクテッド」をテーマに、人と車の新たな関係性を表現するという

1961年に家具の国際見本市として出発したミラノサローネは、いまではブランディングの機会として知られるようになった。巨大な見本市会場のあるフィエラ(出展数約2500~3000)と、市内展開されるフォーリサローネでは約1000のイベントが開催され、いつしかミラノデザインウィークと呼ばれるようになった。特にフォーリサローネでは、世界的な名だたるクルマやファッションブランド、さらには宝飾ブランドが凌ぎを削るようになった。私はこの機会を、ブランドのフィロソフィーとビジョンをデザインによって示す機会と理解し、ブランドの可能性を極限まで追い求めプレゼンテーションを行ってきた。これまでは幸いにも高い評価を得られてきたが、今年はどんなふうに評価されるか楽しみだ。

2016年にアイシン精機の展示が「BEST ENGAGEMENT by IED」を受賞した際のトロフィー

アイシン精機ミラノサローネ特設サイト
http://www.aisin.co.jp/events/milano2017/

ミラノサローネ公式サイト
http://www.milanosalone.com

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹(デザインディレクター)

デザインディレクター、富山県総合デザインセンター所長、富山県美術館副館長。

30年に渡ってデザインの可能性を探り、さまざまな基盤や領域の活動を実践。特に1993年から今日まで「富山県総合デザインセンター」で地域のデザイン振興に携わり、商品化を前提とした「とやまデザインコンペティション」の企画・実施。地域の資産を生かした「幸のこわけ」の企画・商品化で成果を創出。

これまで、YCSデザインライブラリーや富山県総合デザインセンターなどのインフラ整備に参画。展覧会では「イタリアと日本 生活のデザイン展」「80歳現役デザイナー長大作展」「第21回ミラノトリエンナーレTOYAMA JAPAN」他多数。ミラノデザインウィークではレクサス、キヤノン(エリータデザインアワード2011グランプリ受賞)、アイシン精機(Milano Design Award 2016 Best Engagement by IED受賞)。メゾン・エ・オブシェでは、JETRO広報ブース「Japan Style」、伝産協会の海外販路プロデューサーを担う。「2015年ミラノ国際博覧会」日本館広報・行催事プロデューサー(金賞受賞)。共書「ニッポンのデザイナー100人」(朝日新聞社)。経済産業省「世界が驚く日本2016」研究会座長ほか。

http://www.trunk-design.jp/