編集部の「そういえば、」2024年2月
ニュースのネタを探したり、取材に向けた打ち合わせ、企画会議など、編集部では日々いろいろな話をしていますが、なんてことない雑談やこれといって落としどころのない話というのが案外盛り上がるし、あとあとなにかの役に立ったりするんじゃないかなあと思うんです。
どうしても言いたいわけではなく、特別伝えたいわけでもない。そんな、余談以上コンテンツ未満な読み物としてお届けする、JDN編集部の「そういえば、」。デザインに関係ある話、あんまりない話、ひっくるめてどうぞ。
喫茶店のコップ
そういえば、最近コップを買いました。購入場所は雑貨店でもインテリアショップでもなく、神保町のとある喫茶店です。お水が注がれ出てきたコップを見て、珍しいデザインでいいなあと思っていたら、店内に購入可能の案内が。しかもお店のオリジナル。喫茶店はよく利用しますが、喫茶店で食器を買ったのは初めてです。
こちらのコップ、上から見ると円ではなく、楕円の形をしています。表面には線形の凹凸があり、手に持ったときにちょうど親指の当たる部分だけがつるっとした円形のくぼみになっているのが特徴です。
持ちやすく、くぼみに吸い寄せられるように手を伸ばしてしまいます。また、片手で握りこめてしまうサイズ感で、容量は大きくないものの、底に厚みがあり、重みを感じられるのもお気に入りポイント。
喫茶店の器やグラスからはそのお店のこだわりや歴史を感じることが多々ありますが、こうして購入できるのは珍しいように思います。もし気になるグラスを見つけたら、販売されているものか確認してみるのもいいかもしれません。
(萩原あとり)
専用すぎる腕時計展
そういえば、3月31日まで東京・原宿のSeiko Seedで開催されている「power design project 2024『専用すぎる腕時計展』」に行ってきました。
power design projectは、セイコーウオッチのデザイナーが日常業務とは異なるスタイルでブランドの未来を深く考え、アウトプットを試みるプロジェクト。今回は「専用すぎる腕時計」をテーマに、7つのウオッチが展示されました。
その7つとは、「パンダ好き専用腕時計」「すき焼き専用腕時計」「マスキングテープ好き専用腕時計」「かくれんぼ専用腕時計」「晴れ男専用腕時計」「パタンナー専用腕時計」「両利き専用腕時計」。
最初に聞いたときにいずれも「えっ!そんな腕時計あるの!?」と興味をそそるテーマが設定されていて驚きました。展示というと少し背筋を正して鑑賞するものも多くありますが、本展は実際に腕時計を手に取ることもでき、専用すぎるという面白いテーマ設定のもと、わいわい話しながら楽しむことができました。
会場は原宿駅からすぐという場所柄もあり、学生の方や旅行客の方など、いろんな方が訪れていました。原宿にお越しの際はぜひ足を運んでみてください!
(石田織座)