高橋久弥(株式会社丹青社 デザインセンター センター長/千葉大学工学部デザインコース非常勤講師)
丹青社入社以来、ミュージアムを中心とした情報系のコミュニケーションスペースの企画・デザインに携わってきた。2022年2月より現職。
https://www.tanseisha.co.jp/
今回は、空間づくりのプロフェッショナルである、株式会社丹青社 デザインセンターのセンター長・高橋久弥さんにコラムをご寄稿いただきました。JDNでは「セイコーミュージアム 銀座」でのインタビュー記事でご登場いただきました。
25年前、現在の空間デザインを取り巻く環境の原点ともなるさまざまな事象が起きた。1995年の阪神・淡路大震災を機に耐震基準が見直され、1997年に京都で開かれた「COP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)」にて二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの削減数値目標が定められ、Gマークにおいてはユニバーサルデザイン賞が設置された。
そして、白色LEDが開発され、照明器具のLED化がスタートし、図面は数年かけて手描きからCADへの移行を遂げた。空間体験は双方向となり、リアルとデジタルの境界は曖昧になっていく。今後、展示空間のデザインは、SDGsの取り組みやメタバース、AI、BIMなどのデジタルテクノロジーとの共存が急加速し、変化していくだろう。
■丹青社の高い技術力とノウハウが支えた「2020年ドバイ万博日本館」
2021年10月から2022年3月まで開催された「2020年ドバイ国際博覧会」。今回日本館の展示施工と保守管理は、丹青社と株式会社ムラヤマがコンソーシアムとして担当。本記事では、丹青社のプロジェクトメンバー4名に、これまで培ってきたテーマを具現化する技術力や、多くの企業やクリエイターを束ねるマネジメント力をどのように発揮したのか?また、海外の展示ならではの課題やこれからの展望などをうかがいました。
https://www.japandesign.ne.jp/interview/tanseisha-dubai-expo-1/
■BIMを活用した「こころを動かす空間創造」のこれからの可能性
ここ数年活用する企業が増加し、建築業界の革命ともいわれているワークフロー「BIM」。丹青社も数年前からBIMソフトを導入し、2021年春には専門部署であるBIM推進局(現・BIMデザイン局)を創設。2022年9月にはBIMソフト「Revit®」を販売する米国Autodesk社と戦略的提携に関する覚書(MOU)を締結しました。BIMの活用を進める取り組みや具体的な活用事例、BIMの導入で見えてくる空間づくりの新しい可能性について、丹青社の高橋淳一さんと佐藤篤さんにお話をうかがいました。
https://www.japandesign.ne.jp/interview/tanseisha-bim-01/
■“時と時計”の歴史を通じ、企業文化を発信する「セイコーミュージアム 銀座」
1881年に銀座で創業し、2021年に140周年を迎えるセイコーホールディングス。日本の時計産業の発展を担ってきたセイコーが、創業の地である銀座に2020年8月にオープンした「セイコーミュージアム 銀座」。華やかなこの街にあらわれた「時と時計の博物館」とは、どんな空間なのか。この施設の空間づくりを担った丹青社の高橋久弥さんと「セイコーミュージアム 銀座」館長の村上斉さんにお話をうかがいました。
https://www.japandesign.ne.jp/interview/tanseisha-seikomuseum-01/
丹青社入社以来、ミュージアムを中心とした情報系のコミュニケーションスペースの企画・デザインに携わってきた。2022年2月より現職。
https://www.tanseisha.co.jp/