さて、評判の高かった今回の展示を東京でも見ていただく機会を探っている。正式にはセイコーウオッチ株式会社からリリースされる。ゴマするわけではないが、GSにはすっかり魅せられた。日常使いにもう1本購入したいと考えているほどだ。このブランドの魅力は、技術者達の高い志と徹頭徹尾妥協を許さないディテールへのこだわりの結晶と言えよう。一見控えめに見えるが、逆に存在感を際立てさせる精緻なデザインだ。そろそろ物欲から断捨離へと考えていた矢先ではあったが、「Made in Japan」を強く感じたイッピンである。日本のものづくりのDNAを再度確認して、もっと日本らしい強みを発揮するよう働きかけて行かなくてはならない。
ミラサロはこうした点でも自分たちを見直す最良の機会であり、ビタミン剤だ。そんなことを考えていた矢先に朗報が届いた。一般社団法人日本空間デザイン協会が主催する「DSA日本空間デザイン賞2018」で大賞に続く、金賞10作品の一つとして受賞。TAKTは二年連続で、これまで執筆してきたGS作品「Approach to TIME.」が受賞タイトル名である。(敬称略)
これまで、YCSデザインライブラリーや富山県総合デザインセンターなどのインフラ整備に参画。展覧会では「ニューヨーク近代美術館巡回 現代デザインに見る素材の変容(1996)」「イタリアデザインの巨匠/アキッレ・カスティリオーニ展(1988)」「日蘭交流 400周年記念 DROOG & DUTCH DESIGN展(2000)」「イタリアと日本 生活のデザイン展(2001)」「80歳現役デザイナー長大作展(2001)」他多数。ミラノデザインウィークでは2005年よりレクサス、キヤノン(エリータデザインアワード2011グランプリ受賞)、アイシン精機(Milano Design Award 2016 Best Engagement by IED受賞)、セイコーウオッチ「THE FLOW OF TIME」を総合プロデュース(2018)。メゾン・エ・オブシェでは、JETRO広報ブース「Japan Style」、伝産協会の海外販路プロデューサーを担う。「2015年ミラノ国際博覧会」日本館広報・行催事プロデューサー(金賞受賞)。共書「ニッポンのデザイナー100人」(朝日新聞社)。経済産業省「世界が驚く日本2016」研究会座長ほか。