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建築、内装、インテリアなどJDN編集部が厳選した空間デザイン事例

認定こども園 第一幼稚園

雨の水たまりで遊べる幼稚園
■デザインコンセプト
担当 HIBINOSEKKEI + Youji no Shiro


昨今の幼児施設においては求められる教育プログラムも多様化しており、施設には柔軟性が求められている。合同授業や英語教室等、その日のカリキュラムに合わせて部屋の形や規模も最適な形に変更できるように、建物には極力固定の物を設けない計画とした。可変性のある自由度の高い空間を創る事で、求められる多様な教育カリキュラムに順応できる環境を提供したいと考えた。

具体的には、保育室には間仕切りを設けず、家具で間仕切りを行う計画にし、自由にクラスの形や領域を変化させる事ができるようになっている。この家具自体も園児が入園時に購入し、卒園時には自宅に持ち帰る仕組みにした事で毎年1学年分の家具が更新されるため、園内を綺麗に保つ事にも繋がっている。更新する度に形を変える事もできるため、家具自体も可変性を持っていると言える。また、建具は全開放出来るため、建具を開け放つ事で建物全体を半屋外空間として使う事もできる。尚、外部用のスクリーンを外周部に設けている為、強い日差しや小雨は遮る事も可能にした。

【雨の日が待ち遠しい】
幼少期に水溜りでパシャパシャと遊んだ事はありませんか?
第一幼稚園の吹き抜け部分は屋根も開口できるようになっています。雨が降ると中庭に雨を溜めて水溜りを作る事ができるため、子ども達にとっては格好の遊び場になっています。この水盤は冬には氷を張り、スケートリンクとしても利用する事ができたり、雪の日には園舎の中に雪が降ってくる様な感覚を体験できるようになっています。

ピロティは天候によって屋根を開閉する事ができるため、バドミントンやソフトバレー等、全天候型の球技場としても使用可能。更には隣接した厨房と連携してランチルームにもなる等、屋根や建具を開け放つ事で内部空間を外部空間としても使用する事ができます。この様な用途を選ばない自由度の高い空間が子ども達の創造性を刺激する様々な遊び場を創り出しています。

【トイレは最高に明るく開放的に】
更に特徴的な事はトイレにも及んでいます。
トイレは常に明るく開放的にという設計方針は、第一幼稚園においても貫かれています。子供達にとってかつてのトイレは暗い・汚い・臭いといったネガティブなイメージの場所であった事からプライバシーを保ちつつ明るく開放的にする事で子供達がトイレを怖がらなくなっています。また、紫外線も取りこめることから臭いも殆どなく、清潔な環境を提供できています。
所在地 熊本県熊本市
用途 認定こども園
敷地面積 3084.57m2
建築面積 1213.26m2
延床面積 1161.63m2
構造規模 鉄骨造・地上2階建
竣工年月 2015年3月
設計監理者 HIBINOSEKKEI + Youji no Shiro
撮影 Studio Bauhaus Ryuji Inoue
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