紙庵「Shi-An」

接着剤を一切使わない、折り紙のピースだけでつくられた茶室

デザインコンセプト
担当:Katagiri Architecture+Design, Akinori Inuzuka Design

和紙を使った折り紙のみでつくられた、移動可能な茶室を構想した。

500x1000mmの和紙を8折してつくった折り紙のピースを、接着剤などを一切使わず、互いに差し込みながらつみ上げていく。ここでは空間を支える柱・梁などの骨組みは一切なく、単一エレメントの集合体として、紙をただひたすら反復することで空間をつくっている。紙のつみ方は自由で無限に開かれており、最終的な形態やサイズは空間の用途によって自由に変えることができ、またシンプルな結合システムのため、容易に設置・解体が可能だ。

4000枚の折り紙を織り上げてつくられた小さな茶室は、日本の伝統文化としての「茶室(=そぎ落としの美)」を空間化したものであり、また、それは細胞分裂を繰り返す生命体のようでもある。和紙の質感に包まれた内部空間は、胎内のように暖かく柔らかな空間となっている。

設計 Katagiri Architecture+Design, Akinori Inuzuka Design
所在地 京都・二条城
構造 折紙組積造
竣工 2016年5月(日本文化Expo2016)
写真 渡辺琢哉