瞑想専用スタジオ「muon」

日本文化の感性・美しさをベースに、マインドフルネス空間へ応用したスタジオ

デザインコンセプト
担当:GLIDER

瞑想に没入することだけに特化した、日本初の専用スタジオ「muon(ムオン)」。ヨガスタジオを運営するスタジオ・ヨギーが開設したこのスタジオは、新宿のスタジオ・ヨギーの一角にあります。

「muon」のロゴが掲げられた参道のような入り口から始まり、ほの暗い空間に浮かぶ光の筋に従って歩みを進めると、その先には瞑想状態に向けて心を整えるラウンジスペースになります。白湯をいただき、特別調合のアロマを手首につけ、瞑想状態に入る準備を整えてスタジオに向かうと、そこには暗闇の中に光る複数の柱が立つ禅のミニマリズムとシンプリシティを意識した空間が広がります。柱に向き合う瞑想専用のクッションに座ると、音声ガイダンスが始まり、それに合わせた柱の発光とともに参加者を瞑想に誘います。

スタジオの設計は、オンデザインパートナーズの西田司。全体的に日本文化をベースに設計しており、なかでも自分の内面と向き合うためにつくられた「茶室」がもつ日本的感性、美しさを現代の「マインドフルネス」空間へ応用しています。光る柱は、瞑想中に意識を集中する助けにもなり、また、柱の森によって生まれる間(余白)は、空間の中で緩やかな個の領域をつくります。

ロゴは、スタジオの柱がモチーフの一つとなっており、「muon」の頭文字のMと音の波の形を重ね、瞑想中浮かんでくる考えが、波のように大きくなったり小さくなったりしながら、やがて静かになっていく、凪の状態を実現するさまを表現しています。また、瞑想体験に科学的にアプローチするアプリはカヤックと開発。目では見えにくい瞑想効果を測定(インカメラによる脈拍の測定で自律神経の状態を把握し、集中/リラックス度合いやこころの元気度を測定)できます。リアルとデジタルをつなぐ一貫したイメージでのディレクションを行いました。

【スタッフクレジット】
企画制作/GLIDER
ブランドプロデューサー/四角大輔
CD/志伯健太郎
AD/小関友未
クリエイティブ/別府大河

●空間
設計会社/オンデザインパートナーズ
設計/西田司、西澤正子、伊藤健吾
照明/岡安泉(株式会社岡安泉照明設計事務所)、吉田健人(KOYA JAPAN Lighting株式会社)

●Web+App
制作会社/カヤック
PR/北川尚宏
ディレクター/泉聡一
エンジニア/岡室庄悟、李蘊潔、譚金華
モーショングラフィック/下田芳彦
D/古川しーほ
デベロッパー/宮崎直之
技術提供/WINフロンティア

●映像
制作会社/ギークピクチュアズ
PR/早坂匡裕
PM/直井莉子
演出/Tokyo Film
音楽/Teppei Kitano

●PR
PR会社/DISTANT DRUMS
PR企画/永田大輔、宮原崇、佐藤雄太

所在地 スタジオ・ヨギー新宿WEST内 東京都新宿区西新宿1-21-1 明宝ビルディング2F
平米数 170m2
構造 鉄筋コンクリート構造
開業日 2018年6月