川島織物セルコンが「ミラノデザインウィーク2023」へ出展、アートディレクションは岡安泉

川島織物セルコンが「ミラノデザインウィーク2023」へ出展、アートディレクションは岡安泉

株式会社川島織物セルコンが、2023年4月18日から4月23日までイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2023」に出展。スーパースタジオ・ピューを会場に「Evolutionary Specimen of fabrics 織物進化標本」と題した展示をおこなう。

1843年に京都で創業した織物メーカーである同社。西陣織の伝統技術と現在の技術を併せ持ち、その技術の継承・発展とともに、織物の可能性の拡張に挑戦している。

3回目の出展となる今回は「進化標本」をテーマに、照明デザイナーの岡安泉をアートディレクターに迎えた。伝統の技術によってのみ可能だった表現を機械で再現・拡張することに成功した織技術や素材、糸などを、細部にわたって観察できるように標本をイメージした展示デザインで紹介する。

展示作品は、見る角度や光の当たり方でさまざまに表情を変える「光を操る」織物。デザインの源となったのは、2019年と2020年に東京でおこなわれた「織物屋の試み」展でフリッツ・ハンセンの名作エッグチェア(Egg™)の椅子張生地として伝統技法で制作された織物の中から、ファッションデザイナーの三原康裕、ロク・ファン、井野将之らとコラボレーションした3種のファブリック。「苔」や「錆」をモチーフに、箔糸や意匠撚糸など、さまざまな糸や織の技法を使った新作織物が展示される。

https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/milan2023/