- デザインコンセプト
- 担当:Archicept city
「DRIVR TO GO by TOYOTA」は、おもに大学生をターゲットとした、気軽に車に乗って友だちと遊びに出かける機会を提供する、トヨタ自動車の新しい自動車体験サービス。若者のクルマ離れや、ミレニアル世代を中心に拡大するシェアリングエコノミーに対して、メーカーはどのような価値を提供していくべきかが課題となった。
【利用者の体験ストーリー】
近隣の若者にとってここは、フォトジェニックなサンドイッチとコーヒーを片手に思い思いの時間を過ごせるお気に入りのカフェ。店内に入ってお会計を済ませれば、どこでどのように過ごしてもいい。店内全ての座席にコンセントや無料Wi-Fiが備わり、快適にのんびりと自分の作業もできる。店内の段差に座ったり、イスやベンチに座ったり、まるで友だちとグランピング場に遊びに来たような感覚を提供する。そんな感覚をもっとリアルに体験したいと思った時は、その場ですぐにクルマを借りて友だちと遊びに出かけることができる。レンタカーにはアウトドアテーブルやイスなどのレジャーセットが詰め込まれており、日帰りで出かけられる近隣のグランピング場も案内される。クルマにコーヒーとサンドイッチを詰め込んで、友だちと一緒に車の中でサンドイッチを食べるのも、郊外の絶景の場所で食べるのも自由。レンタカーを超えたクルマ体験は、車を所有していない若者に、車を楽しくて身近な存在に変える。
【デザイン戦略】
空間やグラフィック、全てのツールなどのデザインは、上記の体験ストーリーが目指す新しいサービスブランドを視覚化していくアプローチで行った。空間デザインは若者に対して、まるでグランピング場に友だちと遊びに来ているかのような体験を提供し、その体験を誘発するために、空間内にグランピング場を再現する施設デザインを開発した。カフェの外には車を一台設置し、屋外からこのカフェを見た時に、友達と思い思いの時間を過ごしているシーンが見えてくるビジュアルデザインを行なった。
所在地 | 愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート1F |
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床面積 | 170m2(うち厨房20m2) |
工期 | 2017年8月10日~9月30日 |
開店 | 2017年10月5日 |
クリエイティブディレクション | Archicept city |
ブランディング | Inamoto & co |
空間デザイン | Archicept city |
プロデュース | ライツアパートメント |
実施設計・施工 | 白水社 |
撮影 | 秋倉康介 |