Ginza Maison Hermès - 美しき出会い-Encounter

銀座メゾンエルメスの2020年のショーウィンドウは「イノベーションの動き」という年間テーマのもと、新しい発見と驚きを紹介します。

第1弾としてスタートするのが、日本のコンテンポラリーデザインスタジオ、we+(ウィープラス)による「美しき出会い-Encounter」です。

銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイは“街にひらかれた劇場”として、美しく魅力的に製品を展示するだけでなく、さまざまなクリエイターの独創的な視点を通して、道行く人にエルメスの世界を語りかけています。2001年のオープン以来、国内外のデザイナーやアーティストと共に創造を重ね、これまでにこの場所だけのユニークなクリエイションを展示してきました。

we+は、「物が創り出され進化していく技術はイノベーションではあるが、その“物”や“事”を生み出そうとする人間の思考や思想そのものがイノベーションなのではないか?」という発想に基づき、このウィンドウをつくりました。

彼らの得意とする実験的な要素をウィンドウという限られた空間の中で表現するにあたり、ラボのような無機質な雰囲気と照明、砂という自然素材による独特な動き、エルメスの世界観やオブジェとの融合はイノベーションと言えるでしょう。

何かと何かが出会い、組み合わさり、まったく新しいものが生まれる。そんなイノベーションの営みを「色」でメタファーに表現しています。

カラフルなパウダーは人、思想、モノ、技術…さまざまな要素が暗示されたものです。ウィンドウ内に設置されたスクリューが動くと、パウダーが押し出され、異なる色が出会い、重なり、混ざり合い、予期せぬ色彩を生み出しつづけ、いつ見ても新しい表情に出会うことができます。

we+(ウィープラス)
リサーチと実験に立脚した独自の表現手法で新たな視点と価値をかたちにする、林登志也と安藤北斗により2013年に設立されたコンテンポラリーデザインスタジオ。日々の研究から得られた知見を生かし、実験要素を多く含むインスタレーションをはじめとした作品で知られる。
展示期間 2020年1月29日~4月14日