Ginza Maison Hermès - 寿司イノベーター

2020年、銀座メゾンエルメスのショーウィンドウは「イノベーションの動き」という年間テーマのもと、さまざまなアーティストとコラボレーションした表現を行っています。

9月15日まで展示を行っているのは、フランス出身のアーティスト、テオ・マスリエさんによる「寿司イノベーター」。タコとイカが回転寿司で接客する様子が表現されるなど、ユーモアたっぷりなウィンドウについて、アーティストの言葉を借りて紹介します。

今回の作品では、「イノベーションの動き」というテーマに基づき、100年以上進化しながら続く、多型なベルトコンベアに着目しました。ベルトコンベアは古代より物や人の移動を可能にし、改善と技術革新の道を常に歩んできました。

世界中の空港・地下鉄で荷物・乗客・乗員を日々運んでいるベルトコンベアですが、今回は特に注目されることもなくなったベルトコンベアを、さまざまな生物たちが営む回転寿司屋という架空の世界に取り込み、現実には存在しない架空の食物でつくられた寿司がエルメスの製品と交じり合うことで、ユニークでコミカルな空間を表現しています。

「寿司イノベーター」という作品タイトルは、テオさんがニューヨークタイムズで見かけた、世界で最初に回転寿司店をつくった白石義明さんの記事からヒントをもらったそう。下記動画ではアーティスト自身が作品について詳しく紹介しています。

展示期間 2020年6月18日~9月15日