ザ・ギンザ コスメティックス 銀座 - Reflect

銀座5丁目あづま通りに店舗を構える「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」は、資生堂のプレステージブランド「ザ・ギンザ」の日本初の旗艦店として2018年にオープンしました。同店舗の2020年のウィンドウディスプレイを、コンテンポラリーデザインスタジオの「we+」が担当しています。

1年を通したウィンドウ・コンセプトは「生命の振る舞い」。この記事では、8月16日まで展開している第2回目のウィンドウについて、we+の安藤北斗さんと林登志也さんに制作の背景やコンセプトについてうかがいました。

ザ・ギンザの本質は、本来の生命力を呼び覚ます存在であることだと思います。「生命力は、ものの振る舞いに宿るのではないか?」、そう考える私たちは、年間のウィンドウ・コンセプトを「生命の振る舞い」とし、毎回さまざまな「動詞」をテーマにした作品を展示します。

「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」の2020年ウィンドウディスプレイの画像

第2回目のテーマは「Reflect」。反射しながら、透過する。ミラーをまとったメッシュによって、うるおいを保ちつつ、紫外線や大気中の汚れなどから素肌を守るイメージ、生き生きとした人間本来の生命力を表現しました。

今回の作品において最も難しかったポイントは、ミラーをまとったメッシュに風を当てることで、いかに自然かつしなやかな振る舞いを生み出せるかでした。

「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」の2020年ウィンドウディスプレイの画像

限られた風量・風向で美しい振る舞いを導くため、ミラーとメッシュの重量と風のベストバランスを探る必要があり、準備段階でミラーの厚みと貼り付ける枚数を複数回検証したり、現場でもさまざまな風量・風向を試しました。屋外を吹き抜ける風を受けた時のような、軽くしなやかな動きを生み出すことができたと思います。

デザイナー we+
制作協力 HAKUTEN CREATIVE
素材協力 NBCメッシュテック
撮影 村瀬健一