2018年は戊戌(つちのえいぬ)の年。新年のウインドウには、対の犬張り子を顔寄せ合う仲睦まじい姿で登場させました。

犬という字に竹をかぶせると「笑」になり、「笑いがたえないように」という意味が込められるということから、籠目に編んだ竹を背景に。犬張り子のオブジェは、金と銀に色分け、その文様は和光本館装飾のパルメット、口の形は「阿」と「吽」をかたどっています。

年賀切手の柄にも選定されているように、新年にふさわしく縁起の良い江戸玩具の犬張り子。そのユーモラスな姿と大きさで、街ゆく人々の笑顔を誘いたいと考えました。1月は「睦月」。仲睦まじく、笑顔の溢れる1年を祈念したディスプレイです。

アートディレクター 武蔵淳
展示期間 2017年12月26日~2018年1月17日