「今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひ出でける」

『竹取物語』のラストシーンで、かぐや姫がミカドへ贈った和歌です。ところが、衣を着るとすっかり心が変わり、すべてのことを忘れてしまいます。つまり、衣は心残りなく天へ帰るための重要なアイテム。いつの世もファッションは新しい自分を発見するためのものなのかも知れません。

『竹取物語』と能舞台をテーマとした秋の「Wako Waの Waza」。パースペクティブを強調した装置は宙に浮かび、心が解き放たれた開放感を表現しています。

展示期間 2017年9月21日~10月4日
アートディレクター 武蔵 淳