「絶景かな、絶景かな」と、屋根の上から満開の桜を愛でたのは、石川五右衛門。歌舞伎の演目「楼門五三桐」などに、その名場面が描かれています。

瓦葺きの屋根から眺めた景色は、さぞ爽快なものだったに違いありません。そんな麗らかで喜びに満ちた春の日を、ウインドウに表現しました。

「景」は、けしき、ふぜい、おもむきのこと。演劇のひとまとまりの場面という意味もあり、舞台に着想を得た今回のディスプレイに相応しいと考えました。

アートディレクター 武蔵淳
展示期間 2017年3月2日~4月26日