もうすぐ春がやってきます！入学や入社など、新しい門出の季節。部屋の模様替えをしてみたり、鮮やかな色の洋服を買いたくなったり、なんとなく新しいものを買い足したりしたくなる時期ではないでしょうか。これからの季節に持っているとふわっと気分があがるプロダクトとともに、さわやかな季節を迎えませんか？

おうちでの暮らしに

TOKIO Jug／ICHENDORF

毎日の食卓に彩りを持たせるような「Ichendorf（イッケンドルフ）」のガラスのジャグ。「Ichendorf」は、20世紀初頭に創業したガラス製品メーカーで、透明度の高いガラス素材を用いたモダンなデザインを生み出し続けています。古くから続く吹きガラスの技術と現代的な感覚が融合した、日常のための軽やかな製品をつくるブランドです。

TOKIO Jugは、直線で構成されたシンプルなフォルムと、薄く仕上げられたガラスの高い透明度が特徴。幾何学的な弧を描く持ち手が、モダンでグラフィカルな印象を生み出しています。クリアなガラスが中に入れるものを美しく見せ、持ち上げたときの軽さや耐熱性など、機能面も洗練されています。水差しとしてはもちろん、サングリアやミントティーなど、フレッシュな果物やハーブを使ったドリンクのサーブにもおすすめ。かたちとガラスの美しさにうっとりする一品。

ブレッドボックス／RIG-TIG

デンマーク語で“まさにその通り”という意味のブランド「RIG-TIG（リグティグ）」は、「そうそう、これこれ！」「こんなの欲しかったんだよ！」というデンマーク人の生活の知恵から、2011年にステルトン社より、新しいモダンなキッチンウェアブランドとして誕生。準備から片付けまで、料理をする際に活躍する製品には、日々の生活を快適にする優れた機能や北欧デザインの哲学、環境への配慮が詰まっています。

Photo by Satoshi Nagare

パンを焼くのが好きな方、おいしいパン屋さんでパンをよく買う方。パン好きの方の中には、保管場所に困っている方も多いはず。紙袋だと乾燥してしまうし、ビニール袋だと湿気てしまったり…。リグティグのブレッドボックスは、ありそうでなかった「パン専用の収納ボックス」。竹素材のフタはほどよい通気性で、パンを乾燥や湿気から守ってくれます。フタを裏返すとカッティングボードになっているので、フタの上でパンを切ってそのままテーブルにサーブすることも可能。

すっきりコンパクトな見た目ですが、市販の食パンであれば2斤が入るので実は大容量です。1つはパン用に、2つめはお菓子入れに、3つめは米びつに…など、色ちがいで用途分けして使っている方も少なくないそうです。

ルームシューズ／Lasso

春とは言っても、まだまだ朝晩は冷え込む季節。「Lasso（ラッソ）」は、そんな寒さを解消してくれるルームシューズ。生まれた背景も、まさにデザイナーが部屋で寒い思いをした経験から。このルームシューズのいちばんの特徴は、1枚の1枚のフェルト地に空いた穴をたよりにシューレースを通して組み立てていく、セルフビルドの製品であること。シューレースはステッチのようにアクセントとして映えるデザインになっています。

組み立てることは手間がかかる反面、自分で作ったという満足感が愛着を持つきっかけになるはず。デザインやインテリアが好きな人、ひと手間の作業を楽しんでくれそうな人へのギフトにもおすすめ。

ローカルマーケットを大切にする精神で、アッパーのフェルトはイタリア製、シューレースとソールはフランス製、生産はパリ郊外の小さな工場で行われています。また、付属のコットンバッグは洗濯用のバッグとしても使えるよう考えられています。組み立てたままでも、シューレースをほどいてバラしても洗濯できるので汚れが落ちにくいつま先の内側などもキレイに洗うことができます。また、本体に使われているウール素材は、冬は暖かく夏でも涼しいという性質を持つため、通年使えることもうれしいポイント。

PAPER COVER POTS／PAPIER TIGRE

パリ発のステーショナリー商品を中心に展開する、「PAPIER TIGRE（パピエ ティグル）」。鮮やかな色合いと遊び心のあるデザインが魅力のブランドです。

PAPER COVER POTS／THE SQUARED（S）

今回紹介する「PAPER COVER POTS」は、植木鉢のカバーとして使用できるペーパーカバー。やぶれにくく、防水加工が施されているため、キッチン周りのデコレーションなどにも使用できます。サイズはSとLの2種類、柄は「THE SQUARED」と「THE PALM」の2種類。いつもの風景に、新しい彩りを持たせてくれる商品。

PAPER COVER POTS／THE PALM（L）

いっしょにお出かけ

NET  BUCKET BAG（NUDE）／i ro se

兄弟デザイナーによるレザーブランド「i ro se（イロセ）」。革なのに紙のような質感のシリーズや、1枚のパーツを折り込んでつくったシリーズなど、革の自由さや可能性を感じる商品を多く展開しています。細部にまでこだわりを見せる、メイドインジャパンのデザインが魅力。

今回紹介するのは、梱包用の紙の緩衝材をイメージしてつくられたバッグ。ナチュラルな仕上げの革に細かいメッシュの切り込みを入れてネット状にしています。中にモノを入れると、ネット状の革が伸縮し、モノの形に合わせて包み込みます。素材の特徴を活かせるよう、シンプルで使いやすいデザインで、口元はフラットに使えるのと、切り込みの数に合わせて配されているコードを絞ると、キンチャクのようになる2WAY仕様がうれしい。上質な革の質感とかたちの美しさに、持っていると思わず足取りも軽くなりそう。

SAKURA craft_lab　002／サクラクレパス

1921年の創業時から、クレパスやクーピーなど世の中にない革新的な技術や商品を生み出してきたサクラクレパス。“描いていてワクワクする、もっていてドキドキする”といった、そんな子どもの頃の無邪気な気持ちを思い起こさせ、いつまでもペンを走らせていたくなるような大人の筆記具をつくるために生まれたブランドが「SAKURA craft_lab（サクラクラフトラボ）」です。

“大人のクーピー”をコンセプトに、クーピーモチーフのシンプルなデザインに仕上げられた筆記具「002」は、全10色のバリエーション。ボディは、スモークガラスのようなアクリルと塗装が施された真鍮の2重構造で、色鮮やかで深みのある軸色となっています。より一層クーピーを連想させる形状は、かいていて楽しいのはもちろん、並べてみるだけでもワクワク、ドキドキする、そんな遊び心を備えています。どの色にしようかと選ぶ楽しみや持つ喜びも演出する商品。

Falster Smartwatch／SKAGEN

「SKAGEN（スカーゲン）」は1989年に創立された、デンマークデザインの美学を追求するブランド。“シンプルでタイムレスなデザインと現代のイノベーションの融合”をテーマに、時計やバッグ、ジュエリー、レザー小物など機能的で上質な製品をつくり出しています。

バリエーションは4種類。左から、SKT5001、SKT5000、SKT5002、SKT5003

Falster Smartwatchは、ミニマルなデザインと直感的に操作しやすいインターフェースを維持しながら、機能拡張を可能にするフルラウンド型のタッチスクリーンを備えたスマートウォッチ。デンマーク語で“居心地の良い時間や空間“を意味する「ヒュッゲ（hygge）」の精神に基づいてデザインされています。メッシュストラップをはじめ、レザーストラップを含む4モデルで展開。スマートウォッチというとカジュアルなイメージが少しありますが、フォーマルなシーンでも着けやすいデザインが魅力です。

春は何かとあわただしい時期でもありますが、忙しさを少し忘れさせてくれるような、思わず気持ちを軽くしてくれる商品のそばで、新生活を楽しんでみてはいかがでしょうか？

イラストレーション：よしいちひろ　文：石田織座（JDN編集部）