“水を飲むための道具”として、クリエイティブユニットのTENTと玩具の企画開発やデザインを軸に活動するザリガニワークス、そしてプラスチック射出成型を主体とする株式会社サカエ工業の協業で生まれたプロダクト「ウエノスケ シタノスケ」。
コンセプトもネーミングもユニークなこの製品は、3社のブレインストーミング中に話題になった、ある漫画の「俺の趣味って水を飲むことじゃん」というセリフから誕生したといいます。そこから“日常の行動の趣味化”がテーマになっていった商品の特徴などについて、TENTの青木亮作さんにコメントをいただきました。
■背景・コンセプト
デスクワークや打ち合わせで「なんかボーッとするなあ、眠いなあ」と感じた時、実はただの水分不足だったなんてことがよくあります。集中して作業しているとあっという間に時間が過ぎてしまうから、つい水分補給を忘れちゃうんですよね。そんな状況を解決するために、いつでもすぐに手が届く場所に置いておき、こまめに水を飲むための道具がほしいと思いました。
サカエ工業の技術力と、TENTとザリガニワークスの創造力が結びついて完成したのが、水を飲むための道具「ウエノスケ シタノスケ」です。
■特徴
二つで一つ、いつでも清潔
少し小さな「シタノスケ」と少し大きな「ウエノスケ」。二つを組み合わせればカプセルのように水を守り、飲み口が下に付くことがないので清潔に保てます。
没頭しがちな作業のお供に
身体にも脳にも、こまめな水分補給は大切。そこで、手元に置きやすく気軽に飲むことができる最もシンプルな構造を考えました。
衝撃に強く、耐久性が高い
素材には、ガラスのように透明なのに、衝撃に強く耐久性が高い、耐衝撃性素材「Tritan(トライタン)」を採用。-20℃から100℃までの使用が可能で、哺乳瓶などにも使用される人体に安全な素材です。
一つひとつ手磨きで実現した滑らかな光沢
360°どこから見ても滑らかな光沢は、サカエ工業の職人が一つひとつ手磨きを施すことで実現しています。
■プロダクトデザイナー青木亮作さん(TENT)のコメント
仕事中に水分補給することを心がけており、コーヒーやお茶を飲む時でも、いつもそばには水を置いていました。しかし、ただ水を飲むだけのためにマグカップや湯呑みを使うのはなんとも居心地が悪く、水を飲むための道具がほしくなったんです。さまざまな検討を経て、上下を「シャーレ」のように組み合わせる、カプセルのような水滴のような新しい道具が誕生しました。
成形時に小さな泡が入ってしまうだけでも透明度が損なわれてしまうため、サカエ工業さんが長年培った透明素材の製造技術が駆使されています。また、樹脂製品には必ず存在する「ゲート」というおへそのような部分を、一つひとつ手磨きで磨き上げて消しています。サカエ工業さんの「暮らしのなかで長く使えるものをつくりたい」という誠実さが詰まった製品になっています。
ウエノスケ シタノスケ
サイズ | S、L |
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カラー | アンバー、オリーブ、スモーク |
素材 | トライタン |
内容 | ウエノスケとシタノスケのセット |
重量 | ウエノスケS:200ml(45g)・シタノスケS:170ml(40g) ウエノスケL:370ml(70g)・シタノスケL:305ml(60g) |
価格(税込) | S:2,420円、L:2,750円 |