moln

旅の風景に溶け込み、旅する人に寄り添うスーツケース

ライフスタイルカンパニーのfranky株式会社から、一人ひとりの旅をかたちづくるために生まれたトラベルブランド「moln(モルン)」が2022年4月23日にデビュー。商品の発売にあわせ、東京・南青山にはフラッグシップストアもオープンします。

第1弾となるスーツケースのデザインを担当したのは、プロダクトデザイナーの柴田文江さん。アースカラーが印象的な同商品について、コンセプトや特徴などをご紹介します。

■背景・コンセプト

トラベルブランド「moln」は、自由な往来が制限されてきた世界的な状況下においてますます旅への注目が高まるなか、旅がもたらす価値に着目しました。

molnとはスウェーデン語で「雲」の意味。国境も言語も気にせずただよう雲は、理想の旅のひとつのかたちかもしれません。molnは一人ひとりの旅をかたちづくるために生まれたトラベルブランドです。

■特徴

スーツケースのデザインを手がけたのはプロダクトデザイナーの柴田文江さん、アートディレクションは岡本健さんが担当。旅をイメージする際に思い描く風情や旅情といった気持ちを投影できる、どこか懐かしさがありながら、現代のライフスタイルに最適な機能や感性を備えた新しいスーツケースです。

素材に合皮レザーを用い、オリジナルカラーに統一された金具を使用するなど、時を経るにつれて味わいと愛着が深まる鞄のような風合いを目指しました。

moln イメージ画像

サイズは、Small、Largeモデルのほか、PCを簡単に出し入れできるPCポケットを付属したSmall+モデルの3タイプ。テラコッタ、チャコール、ストーンと大地の土や炭、石など自然からインスパイアされたニュートラルな3色のカラー展開となっています。人も物もそこに佇む時に、旅の一部となれるような色彩が意識されました。

moln PCポケットが付属されたSmall+

PCポケットが付属されたSmall+

静音・潤滑性に優れたキャスター、統一されたカラーリングのオリジナルパーツなど、細部までこだわり抜かれています。

一人ひとりの理想の旅のかたちに寄り添い、同時に持続可能な旅のあり方を模索しながら、molnは今後も地球とともに旅する人たちへ提案を行なっていきます。

moln 静音・潤滑性に優れたキャスター

静音・潤滑性に優れたキャスター

また、南青山にオープンするフラッグシップストアのデザインを手がけたのは、福岡と東京を拠点に活動する二俣公一さん。空間の壁面や床、ディスプレイ台に石材を多用し、落ち着いた天然素材をベースにゆったりとしたラウンジのような空間に仕上がっています。

molnフラグシップストア

molnフラグシップストア

■プロダクトデザイナー・柴田文江さんのコメント

新しい旅支度の形をつくりたいと考え、斬新な新しさというよりはどこか懐かしさも感じられることが新しいのではないかと思いました。旅行鞄をイメージした時に思い描く旅情のような雰囲気としてレザーを採用しながら、PCがさっと出し入れできたり、現代の移動に最適な機能も付加しています。

旅のシーンでは地球上の要素として人も物も風景の一部です。色彩は大地の土、素焼きの色などから選定を行いました。どれもジェンダーレスな色でありながら、イメージとは別にこのスーツケースを持つことで高揚感が湧くような色、使い勝手が良い色など、色の機能性を高めデザインしています。

■デザイナー・二俣公一さんのコメント

molnの意味に由来し、旅先でふと空を見上げた時に浮かぶ雲のように、変化しながら地球上のどこでも柔らかに感じられる軽やかな存在でありたいという想いが込められたプロダクトに対し、フラッグシップストアは大地のような強さがある対比的な空間がいいと考えました。淡い色合いの石材、グレーのリノリウムやファブリックなど、落ち着いた色彩の天然素材を用い、アースカラーをベースに展開されるmolnの背景として相性が良い色や素材を採用しています。

限られたスペースでありながら機能に余裕を持たせラウンジのようなゆったりとした空間、そして半地下といった店舗の特性を活かして適度な明るさのある洞窟のような空間になっています。

「moln」スーツケース

サイズ Small:W37×D21.5×H54cm、Small+:W37×D22×H54cm、Large:W51×D27×H78cm
カラー 3色展開(テラコッタ、チャコール、ストーン)
価格(税込) Small:49,000円、Small+:56,000円、Large:69,000円